「多様な世代が集う、地域の交流拠点に生まれ変わらせる」。安倍首相は未来投資会議で地域のスポーツ施設についてこう述べ、法律、予算、税制などの政策を総動員する考えを示した。整備する20カ所は公募で選び、専門家を自治体に派遣してアドバイスする。
日本のスポーツ施設は、大半が地方自治体の所有で、赤字の垂れ流し体質が批判されてきた。
文部科学省によると、公共スポーツ施設は約5万3000カ所に達し、民間施設(約1万7000カ所)の3倍に上る。日本政策投資銀行などの13年の調査によると、サッカーなどの主要リーグの試合が行われたスタジアムやアリーナなど593施設のうち、民間所有はわずか4%の24施設にとどまった。残りは市区町村が414施設、都道府県が141施設、独立行政法人が7施設、その他が7施設で、こうした構成は、今も変わっていない。
公共施設の大半で収益が上げられないのは、週末に集中するスポーツイベントへの「場所貸し」くらいにしか知恵が回らず、平日の稼働率が低いからだ。また、大型施設は郊外に作られるケースが多いことも、収益性を下押しする原因となっている。
安倍首相の指示には、こうした赤字体質を改め、稼ぐ力を持つ「プロフィット(収益)センター」に生まれ変わらせる狙いがある。政府は昨年6月まとめた成長戦略で「スポーツの成長産業化」を柱に据えており、首相の指示は、これに沿ったものだ。
政府が目指す形の一つとするのが、米国や欧州のプロスポーツチームが使うスタジアム、アリーナだ。
その一つ、米ロサンゼルス市の「ステイプルズ・センター」は、NBAのロサンゼルス・レイカーズなど複数のプロチームの本拠地。1999年にオープン後、スポーツ、コンサートなど年間250のイベントが行われ、400万人が訪問している。毎年2月には米音楽最高の栄誉とされるグラミー賞の授賞式が行われるほか、かつて民主党の全国大会が開かれたこともある。
注目すべきはその「稼ぐ力」だ。スポーツ庁などによると、年間収入は、命名権5800万ドル▽広告掲載契約の収入2500万ドル▽施設内のレストラン営業権契約収入1200万ドル▽プレミアム席収入3300万ドル-などとなっている。
規模こそ及ばないものの、日本でも成功例は出始めている。3月の未来投資会議では、プロバスケットボール「Bリーグ」の大河正明チェアマンが、クリニックやフィットネスジム、レストランを併設した「カシマスタジアム」(茨城県鹿嶋市)、屋根付きの市民交流スペース、市役所などの行政サービスを併設したアリーナ「アオーレ長岡」(新潟県長岡市)を紹介。それぞれ年間数十万~100万人規模に上る集客を達成していると説明した。
ITとの融合が進めばさらに広がりが期待され、ある政府関係者は「スマートフォンによるチケット購入や売店購入などのデータを蓄えれば、観客一人一人にお勧めの試合をメールで知らせるなどの誘客活動につなげられる」としている。
こうした戦略が奏功すれば常時、数千人、数万人の人々を集めることも可能になる。スポーツ庁は「飲食や宿泊、観光など周辺産業に経済波及効果や雇用創出効果を生み出し、地域活性化の起爆剤となる」と期待する。
ただ、実現は簡単ではない。みずほ総合研究所の太田智之経済調査部長は「『ハコモノありき』で取り組めば間違う。整備する地域の潜在需要を調べるマーケティングなどが必要だ」と訴える。特に地域振興の観点からは、住民の年齢構成などによって「解決すべき課題が異なってくる」。このため「整備する20カ所すべてで同じ取り組みをするといった発想では失敗する」と強調する。
自治体の担当者は、経営やマーケティングに関する意識を高めることが求められそうだ。同時に、課題解決に適した人材を民間から探し出し、その知恵をいかす「目利き力」も必要となる。
形だけ真似たって人は集まらんよ
は、ボクシングの興行会社も持っててボクシングプロモーターとして殿堂入りした
日本だと2000席超えるクラスになると途端に減るからな
日本だとそれがほとんど無い
サッカーもそうだし野球も
いかにも箱ってだけで外観で行きたい!と思わせるのが少なすぎる
サッカー専用スタジアムなんか建てても
天然芝の養生を理由に一般開放が難しくなるので
公共性に疑問符が付いている
そして、そこを本拠地にするプロチームの稼ぎは悪いので採算性も最悪
川淵がバスケットに鞍替えしていたのも
Jリーグは、金がかかり過ぎて自治体負担が大きく失敗
こういう判断をして見限ったという考えのJサポもいるようだし
今後は、Bリーグの方が上がり目はありそうではある
という意識で建てた方が良い
Jリーグのチームとか観てもそうだろうけど、興業と公共価値と二兎追う事は非常に難しい
後者に力点を置いた所は大抵オーバースペックで使いづらくなってるわけで
それなら、「興業で使える」事に力点を置いて、
さらに公共施設としての機能もあるという意識で作った方が良い
でも、それならば自治体が公費で 公共事業で整備する必要も無いんだよ
儲かる見込みがあるなら、Bリーグのチームが自費でやっても良い訳だからね
あるいは、東京ドームみたいに民間の箱貸し業者なんかが出て来ても
とはいえ、日本の大都市部ほど地価が高かったりするので
民間が自前で持てるようなケースは少ないんだよな
バスケはバレー、ハンドボール、フットサルあたりと手を組むのがいいか
サッカーは陸上と組みたくないからラグビーと手を組むことになるかな
今の大型体育館はプレイすることと、見ることを混同してる。
体育館はあくまで運動するためのもので、観客席なんか必要ないから、ロッカールームの充実など、プレイする為の設備を充実させる。フロアは板張り。
多目的アリーナ&劇場は、収納可能な可動席を駆使して様々な用途&客数に柔軟に対応出来るようにすべき。
理想はさいたまスーパーアリーナの縮小版で収容人数は最低5000から。
これが県庁所在地クラスの都市にあれば、大物のライブとかもやれる。
フロアは当然コンクリート土間で、その都度必要なものを仮設する。
今の大型体育館は板張りフロアにシートを敷いて土足対応してるけど、ああいうのはフロアを傷つけるし、設営や撤去の手間もかかるから、やめるべき。
ほんとそれ
適度な規模のアリーナは恒常的に不足している状態だわな
筑波大がアリーナ新設へ
20年めど、7000~8000人収容
筑波大が東京五輪・パラリンピックの開かれる2020年をメドに、7千~8千人収容可能なアリーナの建設を検討していることが分かった。建築費は50億~100億円程度を見込み、建設や管理・運営のための特別目的会社(SPC)を設置。
民間資金や金融機関からの出資、国からの補助金で財源を確保し、収益をあげられる施設を目指す。SPCの公募は早ければ今夏にも行う。
体育館借りればいいのか?個人に貸してくれるのか?
息子とバスケの練習したいんよ
定年退職した人が見るスポーツは野球ゴルフと五輪だけに限定されてるに近い
定年退職者以外の平日客を増やしたいなら全社会的に労働時間と通勤距離を短縮しないといけない
日本の場合スポーツよりは音楽の方が儲かるとは思う
プロスポーツに合わせ込むと音楽ライブに使うには座席数過大という感じがするのがな
(それとも実際はそうでもない?)
まともなアリーナが数件しかないのはなんでだぜ・
稼働率は相当良いだろう。
バスケ興味ないけど、フットサル人口は増えまくってるから
使えるコートが増えるのは歓迎だわ。
バスケBリーグ、フットサルFリーグ、女子フットサルFリーグ
それにバレーも男女でプロリーグ有るし
アリーナは今後需要が高まることは必然だよ
一応突っ込んどくとバレーは男女ともプロリーグじゃない
有明スタジオがバスケの聖地
日本では意外と少ないのか
体育館は死ぬほど多いだろうけど
別に腐らんのでは無いかと素人考えでもそう思う
見やすい観客席はコンサート等と共通の設計にもなるだろうし
あーいうのあと2,3個ほしいな
バレー、バスケ、卓球、バトミントン、体操、柔道、ボクシング、フットサル、コンサート、劇、ショー
全部使えるからね
コメント
日本人は引きこもりばっかだから今の時代にスポーツ観戦行くのなんて一部の若者とおっさんだけだから無意味でしょ
会場でファン同士盛り上がる楽しさより引きこもってテレビ画面で眺める方が楽しいってのが日本人
神戸のグリーンアリーナもなかなか規模は大きいが郊外にあるからな…
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スマホ時代だからよりその傾向は強いな。
ならスマホゲームと連携するのは?
例えばポケモンGOと提携してチームキャラベースのモンスターを作ってもらいアリーナでないとゲット出来ないようにするとか。(一時的だと思うけどw)