ニュース要約
■記事によると
・デイミアン・リラード(ミルウォーキー・バックス)が右脚の深部静脈血栓症(Deep vein thrombosis:血管内にできる血栓)から回復し、全てのバスケットボール活動が可能になったとShams Charaniaが報じている
・リラードは血栓治療のため一時的に抗凝固薬(血液を固まりにくくする薬)を服用していたが、現在は服用を終了している
・シャムズ・シャラニアによると、医師は今回のような迅速な回復例は「前例がない」と語っており、早期発見が鍵だったという
・ジョン・ホースト(バックスのGM)は「私たちの最優先事項は常にデイムの健康だった」と語り、「世界的な専門家の厳格なプロトコルのもとで安全な復帰が可能になった」と説明した
・リバースHCは「今日の練習には全体を通して参加した」とし、「今は彼のフィジカルがどれだけ戻っているかを見極める段階」と語った
・バックスはインディアナ・ペイサーズとのプレーオフ初戦に臨むが、リラードは第1戦を欠場する予定
・今後もリラードは試合復帰に向けてコート上での活動量を増やしていく予定と球団は発表している
Remarkable and historic development to clear from the blood clot in just over 3 weeks. Doctors have told Bucks officials this recovery has never been seen before – but occurred due to early treatment, detection, and specialists working on Lillard even before formal diagnosis. https://t.co/1AOqon1Ahm
— Shams Charania (@ShamsCharania) April 17, 2025
ダミアン・リラードが深部静脈血栓症(DVT)から完全に回復し、バスケットボール活動に復帰できると発表されたニュースに対して、驚きと疑問が入り混じる反応が広がっている。
「アイス・イン・ヒズ・ヴェイン(彼の血管には氷が流れてる)」というおなじみのフレーズが冗談交じりに繰り返される一方、「血液の中の赤血球ですら時計をタップしてる」といったユーモアも見られた。リラードの異常な回復スピードに対して、「彼の静脈までクラッチだ」「Dame Timeが血栓まで吹き飛ばした」といった称賛も並ぶ。
だが一方で、専門的な視点からは疑念の声も上がっている。「本当に新たな血栓なら、3週間で血液サラサラの薬をやめるなんてありえない。最低でも3ヶ月は必要なはず」と語るのは血液専門医だ。「もしかすると、以前から存在していた古い血栓だったか、非常に小さくリスクの低い血栓だったかもしれない」と、情報の不確かさに言及する声もあった。
リラードのケースが「誘因性(provoked)」か「非誘因性(unprovoked)」かという議論も活発だった。多くの医療関係者は「もし血栓が誘因性だったのなら、原因(長時間の移動など)を特定して除去すれば3週間での投薬終了も理屈の上ではあり得る」としつつも、「NBAのような高強度な運動を行う環境で、標準的な治療期間を大幅に短縮するのはリスクが高すぎる」と指摘している。
一方で、「リラードほどの選手なら、通常の患者には許されないレベルのモニタリング(毎日の超音波検査など)が可能だから、治療の判断も別次元」とする声もあった。「標準治療はあくまで限られたリソースを前提としたものであって、リラードのようなスター選手には適用されないかもしれない」との考えも提示された。
「臨床試験に参加していたのでは?」という推測や、「NBAのフィットネス・トゥ・プレイパネルが関与している可能性がある」という内部事情に触れたコメントもあった。ただし、このパネルは通常、チームとリーグの意見が対立した際に発動するものだという指摘もあり、全容は依然として不透明である。
また、「この回復が事実なら医学の進歩がすごすぎる」「彼が復帰することで、プレイオフが欠場者ではなく実力で語られるのが嬉しい」といった純粋な喜びの声も目立った。
一方で、「数週間で抗凝固療法を止めた結果、肺血栓塞栓症(PE)を発症した経験がある」と自らの体験を語る人もおり、「リラードも綿密にモニタリングされていると信じたい」という不安混じりの声も寄せられた。
このニュースは、単なる回復報告にとどまらず、DVTに関する医療の常識やプロアスリートに許容されるリスクの是非、さらにはNBAの医療体制そのものにまで議論が及んでいる。リラードの復帰が吉と出るか凶と出るか、そしてどのタイミングで試合に復帰するのか、注目は尽きない。
コメント
無理はしないでほしい・・
一生モノの健康を害してまではやめてくれ・・
おお良かったな
選手の怪我や病気だけは誰であっても見たくないし早期回復は喜ばしいことよ
例えプレイオフに出ようが出まいが大事にには至らなさそうってことだろこれ
病名が同じだから同じ程度の疾患とは限らん
遺伝性じゃなくてほんまよかった
とはいえ「前例がない」は怖いがな・・
MIAなら泣きながら止めてただろう
PO早期復帰のせいでその後のキャリアが終わってしまったブランドン・ロイみたくなるのだけは避けて欲しい
リラード復帰したところで優勝無理やから休めばいいのに
許可出てるなら好きにしたら良い
リラードには時間がないのも事実
リラードかっこいい