【NBA】マイケル・ポーターJr.が賭博の危険性を警告 貧困出身選手のリスクを語る

マイケル・ポーターJr.（BKN）が、スポーツベッティングについて率直な考えを語った。NBAで今最も注目されている話題の一つであるこの問題について、ポーターJr.は、特に厳しい環境で育った選手ほど賭けの誘惑に引き込まれやすいと指摘した。

ポッドキャスト番組『One Night with Steiny』に出演した際、彼はこう説明した。「もし自分の仲間全員を金持ちにできるとしたらどうする？『この試合で俺のアンダーに1万ドル賭けろ、ケガをしたふりをする』と言えば、みんなが儲けられるんだ。何も持たずに育った人間もいる」

Michael Porter Jr. on sports betting

“Think about it if you can get all your homies rich by telling yo bet 10K on my under..this one game imma act like I got an injury and they all get a lil bag… some people come from nothing & they think like that.”

(Via @onenightsteiny) pic.twitter.com/rxIaNoW19w

— Fullcourtpass (@Fullcourtpass) August 12, 2025

さらに、自身の番組『Curious Mike』でも兄ジョンテイ・ポーターのギャンブル依存症について語り、こう続けた。「人によって弱点は違う。酒や薬物に問題を抱える人もいる。兄はギャンブルだった。俺の場合はいつも女性だ。神から離れ、聖書を読まず、祈らず、信仰を優先しない時に、悪魔は女性という形で俺を捕まえにくる」

Michael Porter Jr.: "My brother, for example, struggled with gambling. My vice has always come in the form of women… My brother Jontay, he never seemed to struggle with that vice. You know, I never struggled with the gambling addiction. I never struggled with that vice. God… pic.twitter.com/4RBpX3u8ZN

— MrBuckBuck (@MrBuckBuckNBA) August 11, 2025

ジョンテイ・ポーターは昨年、プロップベッティング（特定の試合内出来事に賭ける形式）への関与が発覚しNBAから永久追放となり、現在は長期の実刑判決を受ける可能性がある。

また最近では、マリーク・ビーズリーやテリー・ロジアーも賭博関連の調査を受けている。
 

「悪いことだと明言しており推奨していない」「仕組みや誘惑を説明することで抑止になる」と支持する声が多く、「事実を語っただけで好感が持てる」「リーグが触れない問題をあえて話したのは勇気がある」という評価もあった。一方で「今後の離脱や不調に疑惑を招く」「わざわざ公にする必要はない」という懸念もあり、発言のリスクを指摘する意見も少なくない。

賭博自体への批判も目立ち、「リーグや広告が露骨に押し付けている」「スマホで誰でも賭けられる環境が危険」といった意見が多かった。特に個人スタッツ単位のプロップベットが試合の公正性を脅かすとの懸念が強く、「酒やタバコ同様にギャンブル広告も禁止すべき」という提案もある。広告の量にうんざりしている声も多く、「試合中のCMがほぼギャンブル関連」という現状を嘆く意見もあった。

不正の現実的な例も挙げられ、海外リーグやMLB、大学スポーツでの発覚事例や、友人が選手のコンディション情報を利用して小口で賭けるケースなどが紹介された。「規制で発覚率は上がったが参加者も増えてリスクも拡大」という意見もあり、合法化とモバイル化の功罪が議論された。また「プロップベットは一人の選手の意思で結果を操作できるため特に危険」という具体的な指摘もあった。

兄ジョンテイ・ポーターの件では「借金や脅迫が背景にあった」という報道にも触れられ、「中流出身でも誘惑から逃れられない」「身近な人間関係やプレッシャーが引き金になる」という見方もあった。全体として、今回の発言は「勇気ある問題提起」と「不用意な発言」の両方で受け取られ、スポーツ賭博の影響や規制の是非を巡る議論を呼び起こしている。