ニュース要約
ジェレミー・リン(元ニューヨーク・ニックスほか)が土曜の夜にインスタグラムでプロバスケットボールからの引退を発表した。
「最も強烈なライバルたちと、最も明るい舞台で戦い、そして自分のような見た目の人間に世界が抱いていた限界を打ち破る挑戦ができたことは、一生の名誉です」と彼は記した。「世界中のファンの前でプレーするという、子供の頃の夢を実現できました。これからも、ボールに触れるたびに心から生きていると感じたあの少年のままでいるでしょう。」
リンはNBAで9シーズンを戦った。2010年のドラフトで指名されなかった後、ゴールデンステイト・ウォリアーズでキャリアをスタートさせ、新人シーズンに29試合に出場した。だが、2年目にニューヨーク・ニックスで一躍脚光を浴びることとなった。
有名な「リンサニティ(Linsanity:社会的ブームになった活躍)」の11試合で平均23.9得点、9.2アシストを記録し、チームを9勝2敗に導いた。その中にはロサンゼルス・レイカーズ戦で自身最多の38得点を挙げた試合も含まれている。
NBAでの通算成績は平均11.6得点、4.3アシスト、1.1スティール。ウォリアーズ、ニックス、ヒューストン・ロケッツ、レイカーズ、シャーロット・ホーネッツ、ブルックリン・ネッツ、アトランタ・ホークス、トロント・ラプターズでプレーした。2019年にはラプターズで優勝を経験している。
ジェレミー・リンの引退に対するファンの反応は実に多様で、彼のキャリアと「リンザニティ」の記憶が改めて語られている。
まず、「リンが優勝リングを手にして引退できたのは嬉しい」との声が多く、トロント・ラプターズでNBAチャンピオンになったことを誇りに思うファンが目立った。中には「メロ(カーメロ・アンソニー)より1つ多くリングを持っているのが最高だ」と皮肉混じりに語る人もいた。一方で「リンザニティを壊したのはメロだった」と指摘する声も強く、ボールをシェアせずチームバスケットを崩したという批判が繰り返された。「ブラックホールのようにボールを吸い込むだけだった」という厳しい評価まで飛び出している。
リン自身については「わずか数週間、世界で一番の選手だった」「ベンチの端にいた選手が突然スターになった、あれは信じられない光景だった」と語られ、短期間ながらも歴史的な瞬間を作った点が称えられている。ニューヨーク・ニックス時代の劇的なゲームウィナー、特にロサンゼルス・レイカーズ戦やトロント・ラプターズ戦での活躍は今も鮮明に記憶されているようだ。
また、ブルックリン・ネッツでの大怪我がキャリアの転機になったとの意見も多く、「もしあの膝の怪我がなければスターターとして数年はやれていた」と惜しむ声が目立った。シャーロット・ホーネッツでの好調ぶりや、ブルックリンでケニー・アトキンソンHCに信頼されていた時期がキャリアのピークだったと振り返る人も多い。レイカーズ時代にはバイロン・スコットHCに理不尽に干され、コービー・ブライアントとの練習での摩擦があったことを「不運なキャリアの一部」と語る意見も見られた。
さらに、リンが直面した人種差別についても多く語られた。「リーグ内でさえ露骨な差別を受けていた」「ケニオン・マーティンに髪型で文化盗用だと言われたが、リンの切り返しは最高だった」といったエピソードは今も語り草だ。「アジア系アメリカ人として、彼の存在は自分たちに希望を与えてくれた」との声も多く、スポーツを超えて象徴的な存在であったことが強調されている。
「リンザニティ」は単なるバスケットボールの話題にとどまらず、「ティム・ティーボウと同じように短期間だけ世界の注目を集めた存在」と比較されたり、「スポーツ史に刻まれる一大現象」として語られたりしている。特に「Linsanity」という言葉のキャッチーさが現象を一層強烈にしたとの指摘もあった。
最後に、「彼は謙虚で誠実な人物であり、アジア系選手の道を切り開いた。今後も必ず彼に続く選手が現れる」との意見で締めくくられることが多かった。ファンの間では、短くとも鮮烈な光を放ったリンのキャリアは「リングを手にした伝説」として長く語り継がれることは間違いない。


コメント
台湾リーグで優勝、シーズン・ファイナルMVPで花道を飾ってるの凄い
本当にお疲れ様やね
How to Fit in the NBA好き
短期間とはいえ、リーグで一大旋風巻き起こすことすら無く、いつの間にか姿を消す選手が大多数を占める中、主力ではなかったけど優勝まで果たして本当に良くやったよ。
ケニオンマーティンからのしょうもない人種差別発言への返しは最高にすっきりしたよ、お疲れ様
短期間とはいえ一大旋風巻き起こしたのは凄いことかなり前の話なのに未だに話題にされるし、NBAの歴史として語り継がれてる
主力ではなかったけど優勝まで果たしてる
特にケニオンマーティンへの痛烈な返しは最高に気持ちよかった、あれだけでリンがいかに頭の良い人間なのかが分かった
ネッツで怪我するあの瞬間まで結構本人のピークタイム、ピークアワーだったよな…未だにあのゴール下で「ダメだ、動けない」って手を振ってた瞬間の動画を覚えてる、お疲れ様っす!
サニキ
リンってドラフト前に色々出ていたデータでは Dローズより指標が上で実力者だったのに人種的な部分でスカウティングにかからなかったとか何とかって言うリンサニティまでの経緯を詳細に取材された記事昔読んでそれでもチャンスを掴んで凄い人だなぁと思った
その後の活躍見る度にドーランがスーパーカーライクなプレイヤー好きじゃなかった世界線でニックスにその後もフィールズとのバックコートコンビでいてくれてたらなぁってよく思ってました
お疲れ様でした
ただのチャイナマネー要員
河村の方が凄いわ
ハーバードだったよなと調べたらGPA3.1で卒業とかいう
もっとNBAでもやれたんじゃないかと思うが怪我もあったしなー
コービーvsリンはかなりお気に入りの試合
その後一緒のチームになってパスしなかったのを詰められてるやつも好き
Happy retirement
190cmという身長でアメリカ出身とはいえアジア人がNBAで通用するのを示したのは当時めちゃくちゃ心が震えたわ
アジア人にとってはスーパースターだったよ
7
リンはアメリカ人だし台湾ルーツだし何ひとつチャイナマネーじゃないけどね
リンサニティの時にNBAのスターターとして残した数字と毎晩のようなゲームウィナーとかは日本でもワタナビー八村より圧倒的に上のインパクトだったよ、今年は河村くんもガベージ以外で出れるチャンスがあればリンみたいに掴んでほしいね
7
大陸じゃなくて台湾ルーツだぞ