【NBA】NYKがブログドンを保証なし1年契約で獲得、ロスター再編を加速

・ニューヨーク・ニックスがベテランガードのマルコム・ブログドン（元ボストン・セルティックスなど）と1年契約で合意したとT

・ニックスはロスター再編を進めており、今回の契約はその一環とされる

・ブログドンは2022-23シーズンにシックスマン・オブ・ザ・イヤーを受賞した経歴を持つ

・ただしニックスでは役割がやや小さくなる見込みとされる

・契約は保証なしで、トレーニングキャンプで評価される予定

・条件を満たせばお買い得な補強になる可能性がある

・セルティックスではレギュラーシーズンにベンチから活躍したが、ポストシーズンは腕の負傷で出場が制限された

・昨季はワシントン・ウィザーズで24試合に出場し平均15得点、4リバウンド、4アシストを記録した

・その前はポートランド・トレイルブレイザーズで39試合、さらに前はインディアナ・ペイサーズで36試合に出場した

・過去4シーズンで合計162試合を欠場しており、出場可能だった試合のおよそ半分を欠場している
 

まず、ロスター構成とサラリーキャップ面を気にする声が多い。現在のニックスはカール・アンソニー・タウンズ、ジェイレン・ブランソン、ミカル・ブリッジズ、OG・アヌノビーらの高額契約が合計で約1億5000万ドルに達しており、そこにジョシュ・ハートやミッチェル・ロビンソンまで加えると2ndアプロン（贅沢税の2段階目）にほぼ到達してしまうという指摘があった。そのため「2つのベテラン最低保証契約（ベテランミニマム）を同時に入れる余裕はない」「ブランソンが年俸を抑えていなければ今のロスターは成立していない」との声が多く、今回のブログドンとランドリー・シャメットのどちらか一方しか残せないという見方が主流だ。また「ヤブゼレにタックスペイヤーMLE（ミッドレベル例外条項）を使ったことで2ndアプロンにハードキャップされた」と、現状の制約を説明する意見もあった。

一方で、戦力的には歓迎する声が強い。昨季プレーオフでは控えポイントガード不在が目立っていたことから「ブログドンは理想的なバックアップPGだ」「健康でさえあれば大きな補強になる」と評価されている。さらに「彼はプレーメイクも得点もできるし、必要ならセカンドユニットの得点源にもなる」「シーズン序盤は温存してプレーオフに備えればいい」と、負傷歴を踏まえた起用法を提案する声もある。また「今のローテーションでは10番手あたりだろうが、控え層が厚くなる」「カム・ペインよりも確実に戦力アップ」と、出番が限られても価値があるとする意見も見られた。

ただしガード過多への懸念も出ている。ジョーダン・クラークソン、デュース・マクブライド、ハート、さらにブログドンとボールを持ちたがるタイプが控えに集中しており、「全員にボールを回すのは難しい」「ラインナップ次第では共存が難しい」との声もある。そのため「マクブライドを先発に昇格させてハートを控えに回すべき」「シャメットのほうが3&D型ウィングとしてバランスがいい」と、ブログドンよりもシャメットを優先するべきという意見も根強い。

また、ディフェンス面の不安を指摘する声もあった。「クラークソンとブログドンが同時に出ると守備が壊滅する」「ブランソンとタウンズが並ぶだけでも守備が脆いのに」といった意見で、特にプレーオフでの守備強度を不安視している。ただ一方で「新しいコーチがゾーンディフェンスや守備マッチアップの工夫を導入できれば問題ない」「ティボドー前HCはそうした戦術を全く使わなかった」と、体制の変化による改善を期待する声もある。

総じて、ファンはブログドンの実力を高く評価しつつも、サラリー制約とロスター構成の複雑さから「どちらにせよ誰かを削る必要がある」と冷静に見ている意見が目立った。一方で「2017年新人王、2023年シックスマン賞という経歴を持つ彼が、控え層の厚いチームに加わるのは贅沢だ」と、そのキャリアを称賛する声もあり、ニックスがこの補強をどう最終決定するか注目が集まっている。