【NBA】ドラフトを騒がせたエース・ベイリーが代理人と決別

ニュース要約

■記事によると

・エース・ベイリー（ユタ・ジャズ）が代理人を探しているとThe AthleticのTony Jonesが伝えた

・ベイリーは長年のマネージャーであるオマー・クーパーと関係を解消し、ユタでのルーキーシーズンを前に新たな代理人を求める

・クーパーはドラフト前の過程で重要な役割を果たし、ベイリーが物議を醸す戦略を取った背景にあった

・ベイリーと陣営は複数のチームとのワークアウトを拒否、ジャズを含む球団との面談を取り消した

・希望球団のリストを提示したこともあり、指名順位を下げた結果として数百万ドルの損失につながった可能性がある

・これらはクーパーが主導した決定であり、ドラフト後には広く疑問視され批判の対象となった

・ジャズはそうした状況にもかかわらず、全体5位でベイリーを指名するという大きな賭けに出た

・3か月後、ベイリーとクーパーは袂を分かち、ジャズ側にとっても安堵の材料となった

・最近明らかになった情報では、ワシントン・ウィザーズがベイリー陣営の希望する行き先だったという

・ただしウィザーズは6位指名で、1つ前の順位でジャズに選ばれたことで計画は失敗した

・こうしたリークが代理人解消のきっかけになった可能性もあると見られている

・新しい代理人が誰になるかは今後数日から数週間で決まる見込みである

Breaking: Utah Jazz first round pick Ace Bailey is parting ways with manager Omar Cooper, League Sources tell The Athletic. Bailey, who was the No. 5 pick of the 2025 NBA Draft, is in the process of seeking new representation

— Tony Jones (@Tjonesonthenba) September 24, 2025

エース・ベイリーが代理人オマー・クーパーとの関係を解消したというニュースに対する反応はさまざまで、多くの意見が交錯している。

まず、今回の件について「NBPA（NBA選手会）がクーパーを切るように“助言”したのではないか」という見方があり、それが正しい判断だという声が強い。クーパーには他の顧客もおらず、結果的にベイリーの評判を傷つけただけで、エージェントとしてのキャリアも事実上終わったという意見が目立つ。その一方で、まだ新人のベイリーにはキャリアを立て直す時間が十分あるという前向きな声もあった。

ユタでの環境については「プレッシャーが少なく、出場機会と成長のチャンスが多い理想的な場所」と好意的に語られることが多い。ファン気質についても「ユタはトロントに匹敵するほど自チームの選手をひいき目で愛する土地柄。スターになれば熱烈な支持を受けられる」という指摘があった。過去の例として、デロン・ウィリアムズやルディ・ゴベア、ドノバン・ミッチェルといった選手も強い支持を集めたと語られている。逆に「ユタのファンは時に過剰に選手を持ち上げる」という自虐的なコメントも散見された。

また、エージェント業界の仕組みに踏み込んだ議論もあった。NBAの規定では代理人が選手の年俸から得られる手数料は最大4%で、ルーキー契約では2%までと定められている。にもかかわらず、クーパーは正式なエージェント資格を持たず「マネージャー」として動いていたため、契約上の取り分や報酬の扱いが不透明だったと指摘されている。今後ベイリーから金銭を得ようとすれば訴訟に持ち込むしかない可能性もあり、代理人資格を持たない人物が選手を操るリスクが露呈した形だ。

一方で「代理人や選手がワークアウトを拒否したり、特定のチームを避けようとすることはNBAドラフトでは珍しくない」と冷静に受け止める意見もあった。ただし「経験ある代理人なら同じ戦略でももっとスマートにやれたはず」とクーパーの稚拙さを批判する声が多い。さらに「フィラデルフィア76ersで必要とされるフォワード人材だったのに、3位指名の可能性を逃し、ユタに落ちたことで900万ドルを失った」と具体的に金銭面の損失を指摘する意見も出ていた。

ファン心理に目を向けると「大半の観客は代理人の存在に関心を持たない。結局プレーさえ良ければ忘れ去られる」という声がある一方で、「あのドラフトの混乱を見てしまった熱心なファンは簡単に忘れない」と懐疑的な見方も根強い。ただし、現在のベイリーはユタで練習に励んでおり、「本人からユタを嫌っている雰囲気は一切感じない」という証言もあり、むしろ地元のサポートを受けながら成長できる絶好の機会だという評価もあった。

総じて、ファンの多くは「クーパーから離れたのは正しい判断」と歓迎しており、今後は優秀で信頼できる代理人を見つけてキャリアを軌道に乗せてほしいという期待が強く表れている。騒動で傷ついた評判を覆すのは本人のコート上での活躍次第だが、ユタという環境とファンベースがベイリーにとって追い風となるかどうか、注目が集まっている。