ニュース要約
マルコム・ブログドンが現役引退を決断した。
NBA9シーズンを経てコートを離れる。
2016年のドラフトでミルウォーキー・バックスに指名され、1年目で新人王を受賞。
以降、インディアナ・ペイサーズやボストン・セルティックスなどでプレーし、
正確なシュートと知的なプレースタイルで知られた。
2023年にはセルティックスでシックスマン賞を獲得している。
32歳のガードは「今日、バスケットボール選手としてのキャリアからの移行を正式に始める。
長い年月、心身と魂をこの競技に捧げ、多くの犠牲の先に多くの報いを受けた。
自分の意思でこの地点に到達し、家族や友人とともにキャリアの成果を享受できることに深く感謝している」と声明を出した。
ブログドンは9月15日にニューヨーク・ニックスと契約し、開幕ロスター入りが有力視されていたが、
このタイミングで引退の道を選んだ。
特筆すべきは、そのプレースタイルを象徴する“無罰則”の歩みだ。
通算1万3千分超の出場時間でテクニカルファウルを一度も科されなかったとされ、
紳士的な振る舞いで知られるマイク・コンリーにも比肩する稀有な記録として語られている。
Congrats on your retirement, Malcolm!
Best of luck in your next chapter 👏 pic.twitter.com/zwtxHBkWpb
— NEW YORK KNICKS (@nyknicks) October 15, 2025
ブログドンの引退にはさまざまな反応が集まっている。
ニューヨーク周辺では、プレシーズンで「ギアが上がらなかった」「セカンドやサード相手にも抜けきれなかった」という指摘が多い。瞬間的な加速を示す“バースト(瞬間的な加速)”が乏しく、マークを剥がす“セパレーション(マークを外す距離)”が作れなかったという見方だ。一方で同時期にランデリー・シャメットやウェス・マシューズが良かったという比較も持ち出され、相対的に見劣りしたという声が続く。
対照的に、「健康なブログドンがいればニックスは一段押し上がった」という評価も根強い。サイズのあるコンボガードとしての完成度、効率の良いシュート、意思決定の安定感を惜しむ声が並ぶ。まだ32歳で、数年前にシックスマン賞を受けた選手の早い決断に「驚いた」という反応も少なくない。
理由については、ここ2年の出場試合数の少なさを踏まえ「身体が限界だったのでは」という受け止めが多数派だ。一方で「キャリアで十分に稼ぎ、次の人生を選んだだけ」「痛みを抱えて最低保証に近い条件で続けるより、生活の質を優先したのだろう」と、引き際として理解を示す声も目立つ。
人物像への言及も多い。バージニア大時代からの評価や公共政策の修士課程を挙げ、「競技外でもやれる人」「むしろ引退後により大きな足跡を残すタイプ」と期待する意見が並ぶ。口調の落ち着きや内容ある発言を好む声もあり、“ザ・プレジデント”のニックネームに絡めて将来の進路を想像する反応が広がった。
キャリアの勲章を再確認する流れも強い。新人王とシックスマン賞の双方を持つ稀少性、50-40-90の達成を「派手さはなくとも一流の効率の証」と振り返る意見が多い。「ドラフト下位指名だったが実力は二巡目相当ではなかった」「ミルウォーキー、インディアナ、ボストンで勝負どころを支えた」と、地味でも勝ちに効くタイプとして評価する声が続く。
一方で終盤期の見え方には温度差がある。「ボストンではケガさえなければ」「ロッカールームの役割期待と本人の手応えにズレがあったのでは」「インディアナでは情熱が薄れていくように見えた」など、外から見える範囲の推測のみで踏み込みすぎないトーンが大勢だ。プレー内容に関しては“遅くなった”“バーストが戻らなかった”という技術的な言及が中心で、決定的な断定は避けられている。
最後に、テクニカルファウルの“ゼロ”を称える声が目立つ。マイク・コンリーやウォルト・フレイジャーの名が並び、「品格の象徴」「感情に流されないプロフェッショナリズム」と評する意見が多い。派手な自己主張より積み上げで示した九年間を惜しみつつ、新しい挑戦を後押しする前向きなメッセージが広がっている。
ネットの反応
練習と学業の両立でGPAが3.0を切った時は、メディアに「申し訳ない」とまで言ってたのを覚えてる。


コメント
普通にロサレイきてくんねーか
WAS戦でもいい動きを随所に見せていたから、3番手くらいのPGならまだ全然いけそうだったが
お疲れ様
レブカリで感覚狂うけど、ロールプレイヤーが33歳34歳くらいで引退って別に普通なんだよな
ケガの多さに泣かされたけど、堅実&いぶし銀なキャリアだったな
契約なくて引退なら分かるが所属チームあったのに引退なんやね
思った以上に体動かなかったのかな
最初引退の文字見たとき固まった
普通に悲しい
驚いた
ニックス加入前の浪人期間も、引退という可能性は一秒も考えなかった
若い頃からずっと怪我につきまとわれたキャリアだったから、体中ガタガタなんだろうな
10年で年金満額貰えるのに引退なのは、騙し騙しでも無理なくらい体ボロボロなんかな