ニュース要約
オクラホマシティ・サンダーがヒューストン・ロケッツとの開幕戦を前に、ホームのペイコム・センターで優勝リング授与式を行った。式にはアダム・シルバーNBAコミッショナー、クレイ・ベネット会長、サム・プレスティGM、マーク・ダグノーHCらが出席し、選手一人ひとりに栄光のリングが手渡された。
このリングはJostensの新事業体「The Champions Collective」によって製作され、総数800個以上の宝石を手作業でセットした特注デザイン。トップには14金に100個のダイヤを配し、「NBA CHAMPIONS」とラリー・オブライエン・トロフィーが刻まれている。
最大の特徴は、天面が開いて内部にもう一つのリングが収まる「リング・ウィズイン・リング」構造。内側には各選手のサインと背番号がダイヤで描かれ、さらに上下の縁には94個のダイヤが並ぶ。内側のリングは単体でも着用可能で、チーム全員の背番号が帯のように刻まれている。
また、側面には「68-14」というレギュラーシーズン成績がチームカラーの青とオレンジのサファイアで飾られ、外側にはオクラホマシティ国立記念館の「時の門」とリフレクティング・プールを模した意匠が刻まれた。リング内側には州の標語「labor omnia vincit(労働は万物を征する)」が刻印され、チームの努力と結束を象徴している。
The wait is over.@okcthunder's first NBA Championship Ring is a masterpiece. pic.twitter.com/ckiqGyAyR0
— The Champions Collective (@TheChampionsCo) October 21, 2025
A closer look at OKC's championship rings 😮💨
(via @TheChampionsCo, @okcthunder) pic.twitter.com/SBpVY8Qx3K
— NBA on Prime (@NBAonPrime) October 22, 2025
サンダーの優勝リング公開に、多様な反応が集まっている。外観の豪華さだけでなく、内部に小型の“着用用リング”を格納する仕掛けや、細部の物語性が大きな話題だという声が目立つ。
まず称賛が集中したのは、内側リングのデザインだ。選手全員の背番号が並び、自分の番号だけがハイライトされる点を「一番のお気に入り」とする意見が多い。巨大全面リングは“式典用”、内側リングは“日常用”という発想に対し「天才的」「これが新しい標準になる」と前向きな反応が並ぶ。一方で「小さい方を無くす人が絶対出る」と実用面の不安も挙がった。
象徴モチーフの読み解きも盛り上がった。内部の“0-0”は、試合ごとにリセットして臨むチームの合言葉だと共有され、底面の黒いパーツや青い宝石は、地元の追悼施設のゲートや水面を想起させるオマージュだと受け止められている。側面の稲妻モチーフ、州の標語“Labor Omnia Vincit”(労働はすべてを征服する)など、土地とチームのアイデンティティを織り込んだ点を「完璧」と評価する声が相次いだ。
仕上げの演出も高評価だ。公開映像の編集・3Dワークに「才能がえげつない」「リングの良さを最大化した」と賛辞が集まり、リングボックス内部のスクリーン演出に気づいた人からは「細部に至るまで抜かりがない」と感嘆が広がった。過去の“ネックレスになるリング”など他球団の仕掛けと並べ、「今回は優雅さと遊び心のバランスが抜群」という比較も見られる。
その一方で、冷静な視点もある。「年々過剰になってきた」「可動部が多いと長期の耐久性が心配」「ヒンジは開閉で摩耗する」という指摘や、コスト面への関心も根強い。概算を推測する声や、レプリカ販売の話題に触れる声もあり、実用品・記念品・商品としての三つの顔をめぐる議論は尽きない。
感情面では、デザインの完成度に素直にうらやむ反応が多い。「悔しいくらい格好いい」「ほかのチームにも欲しい」「これを見たら優勝したくなる」といった率直な本音に加え、「ロゴ配色とゴールド・シルバーの使い分けが絶妙」「トロフィー、シリーズ戦績、稲妻、すべてが調和している」と美術的観点からの評価も目立つ。
総じて、話題は“豪華さ”だけにとどまらない。個々の選手にひもづくパーソナライズ、地域や歴史への敬意、日常に持ち出せる実用性、そして見せ方まで含めた総合設計が「選手にとって最高のご褒美」だと受け止められている。細部の意味を語り合い、仕組みを検証し、喜びや嫉妬や懐疑が交差する——その熱量自体が、このリングが生み出した価値を証明している。


コメント
ロゴがダサいとどうしようもないな