ニュース要約
■記事によると
・ポール・ピアースやダニー・グリーン、チャニング・フライが、ドレイモンド・グリーンの評価を巡って議論を巻き起こしているとBasketball Networkが伝えた。
・騒動の発端は、ケニオン・マーティンが「ドレイモンドより上の選手が200人いて、そのうちパワーフォワードだけで50人いる」と語り、ピアースがポッドキャスト「No Fouls Given」でこの意見を一部支持したことだった。
・ピアースは「ドレイモンドはスイッチを多用する現代だからこそ最も優れたディフェンダーだが、別の時代ならオールディフェンス級とは言えない」と述べ、シャキール・オニールやアロンゾ・モーニング、ディケンベ・ムトンボ、ケビン・ガーネットらを例に挙げて説明した。
・これに対してドレイモンド・グリーンは、自身がオールスター4回、オールNBA2ndチーム1回、オールディフェンシブ1stチーム5回、2ndチーム4回、さらに2017年の最優秀守備選手賞まで受賞していることを挙げ、受賞歴そのものが自分の価値を証明していると反論した。
・グリーンは、自分がサイズや運動能力で劣る相手を止めてきた理由として「バスケットボールは角度のスポーツだ」と説明し、「相手がどれだけアスレチックでも、スペースを潰して距離を詰めればその運動能力は活かしにくくなる」と語ったうえで、低い姿勢を保つ“ロー・マンが勝つ”という原則で戦ってきたと述べた。
He’s not even the greatest defender of this era lol https://t.co/gwrv3bFKVh
— weeeeekes (@weeeekes) November 24, 2025
ドレイモンド・グリーンについてのピアースやダニー・グリーン、チャニング・フライの発言には、かなりさまざまな反応が集まっている。ピアースが「どの時代でもオールディフェンスには入らないと思う」と語り、ダニー・グリーンとフライが「ケニオン・マーティンの方が上」と話したことで、ファンの議論が一気にヒートアップしている。
まず目立つのは「これはただの私怨だろ」という声だ。ファンの多くは、ドレイモンドがかつてピアースに向かって「お前はコービーだと思ってるのか?みんなはお前をそんなに愛してない」と言い放った場面を引き合いに出し、あの一言がいまだに尾を引いていると見ている。ドレイモンドが最優秀守備選手、複数回のオールディフェンス選出、優勝4回という実績を持つ一方で、ケニオンはオールスター1回で守備賞の受賞もないことから、「数字も実績も見ればさすがにドレイモンドが格上だろ」「これはただのハター発言だ」とする意見が多い。
一方で、ピアースの主張そのものには一定の筋があると見るファンもいる。90年代から2000年代前半には、ティム・ダンカン、ケビン・ガーネット、カール・マローン、チャールズ・バークリー、アマレ・スタウダマイアー、さらにはシャキール・オニールやヤオ・ミン、ドワイト・ハワードといった、サイズとフィジカルでゴリゴリと攻めてくるビッグマンが多かったという指摘だ。身長が高くないドレイモンドがパワーフォワードやセンターとして彼らを1対1で守るのは厳しく、その時代の「ビッグマン中心・ポストアップ中心のバスケ」だと、今ほど評価されなかったのではないかという見方も根強い。
ただし、この「別の時代なら通用しない」という論調には、強い反論も出ている。2000年代以降は守備ルールの変更でヘルプディフェンスやゾーン的な守りが発達し、チーム全体でコースを消す守備が重要になったと指摘する声は多い。ファンの中には、ドレイモンドの価値はまさにその「チームディフェンスの司令塔」としての読みの速さや判断力にあり、時代が違ってもフォワードとして起用されれば、どこでもオールディフェンス級の働きはできるはずだと主張する人もいる。デニス・ロッドマンと比較して「バニラ版ロッドマン」と評する意見や、ヨキッチやエンビード、ヤニス相手にも十分対応していること、さらにはウェンバンヤマを抑えた試合を挙げて「サイズだけで語るのはおかしい」とする声も目立つ。
ケニオン・マーティンについても評価は割れている。ネッツ時代にはデッドボール期の厳しい環境でファイナルに進出し、当時最強クラスのパワーフォワード陣と戦い続けた点を評価し、「当時のポジションの層を考えるとケニオンの方が個人技では上」という意見もある。一方で、キャリア平均の数字や受賞歴の少なさ、ダンカンに対して大きくやられたファイナルの試合内容を持ち出し、「いい選手だったけど、ドレイモンドとは数段階の差がある」「スコアラーとしては勝っていても、守備とプレーメイクを含めた総合力や勝利への影響はドレイモンドが上」という見方も根強い。
また、ドレイモンドの評価がウォリアーズのシステムに強く依存しているという冷静な指摘もある。カリーとクレイのシュート力、スティーブ・カーのオフェンスシステムがあったからこそ、ドレイモンドのプレーメイクが最大化され、攻撃面の弱点が目立たなかったという意見だ。そのうえで、「それでもウォリアーズはドレイモンドなしでは王朝になれなかった」「システムの恩恵があっても、あそこまで噛み合って機能させたのは彼の頭脳と守備力だ」と、功績を認める声も少なくない。
全体として、ファンの間では「ドレイモンドはどの時代でもトップクラスのディフェンダー」「90年代なら今ほどの評価は受けなかった」「ケニオンとドレイモンドはタイプが違うだけでどちらも良いロールプレーヤー」といった複数の立場がぶつかり合っている。はっきりしているのは、この議論が単なる数字の比較ではなく、時代ごとのスタイルの違いや役割、そして本人たちの発言や性格まで巻き込んだ、根深いテーマになっているということだ。
ネットの反応
本当に特別な選手って、環境に恵まれた「時代の産物」でもありつつ、自分でその時代を形作る存在でもあるんだよな。
「スリーポイントラインがない時代ならステフなんて大したことない」とか言えるけど、それって結局どうでもいい仮定の話なんだよね。
あのレベルのスター無しで勝てるタイプではないけど、ディフェンス自体は本当に素晴らしい。
ケニオンをウォリアーズにそのまま入れても、チームは取った優勝は全部取れてたと思う。
もしデトロイトみたいなチームにいたら、誰も名前すら知らなかったんじゃないかってレベル。
個人的にはトバイアス・ハリスの方がまだ良い選手だと思うし、ドレイモンドが何をそんなに評価されているのか本当に分からない。
ウォリアーズ全盛期の試合をちゃんと見てた人なら、どれだけチームにとって不可欠だったかは分かるはず。
そんなわけないだろって話。

コメント
「時代が違えば〜」って、その新しい時代(機動力スモールラインナップとオールスイッチ)を作った張本人の1人だろうよ、ドレイは
小さいからな。少なくともケニヨンよりはディフェンス上手いわ。まぁpfとしては微妙だし、gsw以外で活きるかも微妙だわな。gswの強さをディフェンス面で長年支えてきたのは凄いけど。
なら逆もしかりでスイッチディフェンスにまるで対応できない恐竜もいるはずだな
東京オリンピックとか見てればgswじゃなくても活躍できるのは一目瞭然だったけどな
ケニオンマーティンがドレイより上←
ケニオン・マーティンがドレイより上って嘘だろ?
流石に入れ替えても優勝確実とは思わんな
逆にドレイがネッツ行ってファイナル取れたとも思わんが
どの時代にもアンダーサイズのインサイドDFはいるだろ
ばかなのか
ドレイの時代を超えた比較対象ってピッペンとかペイトン親父だと思ってたけど違うんか
6
2017,2018は余裕で取れてただろうが他は怪しいな
逆に2016は優勝してたかもしれん
Kマートの代わりにドレイならPO1回戦負け
8
Dだけなら良い比較
ただオフェンス力のレベルが違いすぎる
ケニオンマーティン、どこかで聞いた名前だと思っていたけどそういやアジア人差別してた選手か
すごく自己顕示欲が高いんだね
納得したわ
東京五輪ではkd.ホリデー、ドレイモンドのビッグ3やったやろ
嫌われすぎて過小評価されてるね
アンダーサイズでインサイド守りながら大きな怪我なく出続けてるのも評価して欲しいけど
ドレイはディフェンス力も勿論だけど重要なのはパスの中継役とその視野の広さでカリーとクレイが動き回るウォリアーズのシステムになくてはならない存在だったろ
あながちピアースの言ってることは間違ってないと思うな。
ドレイの全盛期に旧来型の支配的なビッグマン不在(ADヤニスが例外か)/ディフェンスレス時代突入だから、00年代までの攻守にわたって支配的な選手が溢れていた時代にぶち込んだら通用しないだろ。
間違いなくロッドマンやムトンボやベン・ウォレスには及ばないし、良くてロン・アーテスト(守備の上手い悪童)くらいな立ち位置だろう。
少なくとも「リーグきってのディフェンス巧者」扱いじゃないだろう。
そんなディフェンスしか脳がない奴と比べてもな
現代じゃオフェンスで足引っ張るだけですぐベンチだよ
自分達のNBA人生の価値が相対的に下がるように感じてるんだろうね
防衛本能的に否定的になるのはわかる
イリーガルディフェンス時代とその余波が残ってる2000年前半までを、今とくらべてどうすんのって話
マンツー強制させるイリーガルディフェンス時代にドレイ突っ込んだら、そりゃチームを指揮してスペースも守るドレイ良さは半減するだろうけど、逆もまたしかり
バスケを理解すればするほどドレイモンドのディフェンス力なら高さに驚く
バスケだけに集中してくれてれば大好きな選手なんだけどね・・・
さすがにドレイモンドをKマートに変えても全部の優勝取れてたは無理があるでしょ…
Kマートがドレイモンドと同じかそれ以上のことできるとは思えん
いつも思うけど「時代が違うと〜じゃない」って前提がそもそもおかしいと思うのよね
その時代によってバスケに求められることが違うし、なんなら新しいスタイル・トレンドを生み出す選手だっているわけで