【NBA】バークリーが明かす“ジョーダンとの友情が壊れた夜”

・チャールズ・バークリー（元PHIなど）が、マイケル・ジョーダン（元CHIなど）との友人関係が2012年の電話口での口論をきっかけに終わり、以後は一度も会話していないと明かした

・バークリーはTom Tolbert show（ラジオ番組）で、当時TNTのInside the NBA（NBA中継番組）でジョーダンの球団運営を批判した直後に、本人から深夜に電話が来たと説明した

・その電話でジョーダンは怒りを爆発させ、「親友なのに、あんなことを言うのか」といった趣旨で強く詰め寄ったという

・バークリーは「自分は仕事をしないといけないし、あなたは良いGMではなかった」と返し、「他の人のドラフトの失敗は批判するのに、彼だけ見逃すのはおかしい」とも語った

・口論は一方的な怒号に近い形で悪化し、バークリーは「罵倒され続けた。それ以来、話していない。あの時は親友だったからつらい」と述べた

・対立の背景として、バークリーは放送内で「真実を言ってくれる人ではなく、イエスマンに囲まれている」といった趣旨で、ジョーダンの周囲の体制にも言及していたという

・バークリーはAll The Smoke podcast（ポッドキャスト）でも、最後に聞いた言葉として強い罵倒を受けたと振り返っている

・それでもバークリーは、ジョーダンへの愛情は残っているとし、Bleacher Report（スポーツメディア）でも「くだらないことを乗り越えたいが、決めるのは相手だ」と話し、「自分も相手も頑固だった」と認めた

・記事は、ジョーダンが2010年にシャーロットの球団を買収して以降、成績面で批判を受けることが多く、プレーオフ出場が2回にとどまった点にも触れている

Charles Barkley says his friendship with Michael Jordan ended when he called him out for being a bad GM on TV 😳

“He called me that night and went ballistic on me. He said ‘you supposed to be my best friend and you’re going to do that bullsh*t?’ I told him I have to do my job… pic.twitter.com/TeDgwYAqTL

— NBA Courtside (@NBA__Courtside) December 21, 2025

まず多かったのは「バークリーは間違っていない」という声だ。ジョーダンがフロント側で成功できなかったのは周知で、友人相手でも仕事として批評するのは当然だ、という受け止め方がある。オーナーは称賛だけ受けて批判は免れるべきではない、という理屈も目立つ。

一方で「内容が正しくても、言い方と場面が最悪だった」という反応も根強い。もし自分の親友が全国放送で「お前は仕事がダメだ」と言ったら傷つく、という例え話が繰り返されている。友情を守るなら、コメントを避ける、表現を丸くする、事前に一言伝えるなど別の選択肢があったはずだ、という指摘だ。

さらに議論を燃やしたのが、バークリーの一貫性へのツッコミだ。ジョーダンには厳しく言ったのに、友人とされるニコ・ハリソンには歯切れが悪い、という見方が出ている。学習して辛口を控えるようになったのか、それとも身内には甘いのか、という疑念が並んだ。

ジョーダン側の反応については、「中身よりも“誰が言ったか”が問題だった」という解釈が多い。ジョーダンは批判そのものより、親友に公の場で言われたことを裏切りと感じたのではないか、という整理だ。そのうえで、ジョーダンはプライドが高く、批判に敏感だというイメージと重ねる声もある。

話題の途中では、空気を和らげる冗談も飛び交った。ニコ・ハリソンと友達になる条件が「ベイクド・ジーティ（焼きパスタ風のグラタン）が異様にうまいならアリ」みたいに脱線したり、「バークリーのメガネがどんどんデカくなる」といった茶化しも混ざった。

結局のところ、反応は「仕事の誠実さを取るか、友情の配慮を取るか」で割れている。バークリーの率直さを評価する声がある一方で、親友相手なら“正しさの出し方”も考えるべきだ、という感情面の主張も強く、どちらの立場にもそれなりの納得感がある、という雰囲気だ。