【NBA】アイス・キューブ、ラリー・バードについて「悪夢のような存在だった」

キューブはインタビューの中で「バードはレイカーズファンにとって悪夢のような存在だった。特にマジック・ジョンソンと競い合う姿を見るのが辛く、彼がどうしてあれほど上手いのか理解できなかった」と振り返った。しかし、後にバードのゲームを尊敬し、彼の冷静さや自分のペースでプレーする能力を賞賛するようになった。

1980年代のNBAは、レイカーズとセルティックスの激しいライバル関係に彩られていた。レイカーズの「ショータイム」時代、マジック・ジョンソンがチームを率いていたのに対し、バードはセルティックスのリーダーとしてチームの頂点を目指していた。バードはマジックにとって最大のライバルであり、その対決はNBA史に残る伝説的なものとなった。

アイス・キューブもまた、その激しいライバル関係の中で、マジックの勝利を願いながらも、バードの恐ろしさを感じていた。当時は「バードが何かするたびに心臓が止まりそうだった」と語るキューブだが、彼がバスケットボールIQの高さと卓越したスキルで勝利を収める姿に驚嘆し、最終的には尊敬の念を抱くようになった。

バードは単に優れた選手というだけでなく、試合の重要な局面で冷静に決めてくるキラー本能を持っていた。そのプレーは、特に運動能力が突出しているわけではないにもかかわらず、効率的に試合を支配するものであった。アイス・キューブは「彼がどうやってあんなに上手くやっていたのか理解できなかったが、彼のプレーを見るうちに尊敬せざるを得なかった」と語り、バードの偉大さを認めている。

ラリー・バードに対するアイス・キューブのコメントは、ファンの間で多くの議論を呼んだ。当時のレイカーズファンの気持ちを理解する声もあれば、人種的な偏見に基づく嫌悪ではないかとの指摘もあった。特に1980年代という時代背景を考えると、白人選手であるバードに対して一部の黒人ファンが複雑な感情を抱いていたことは想像に難くない。

「バードを嫌っていたというのは、レイカーズファンなら理解できるよ。当時の彼の冷静さとキラー本能は怖かったからね」との意見も多かった。一方で「バードを嫌う理由が人種的な偏見から来ているのなら、それはちょっと残念だ」との意見も見られた。しかし、キューブが最終的にバードを尊敬するようになったことについて、「嫌っていた選手を後にリスペクトするって素晴らしい成長だよ」と感動する声もあった。

また、バードがマジック・ジョンソンに匹敵する存在であり、その対決がNBAを象徴するものであったことから、「どちらが上かを語るのは無意味だ。どちらも最高の選手だった」との見解も多く寄せられた。バードが冷静に試合をコントロールし、重要な局面で決定的なプレーをする姿は、敵対するファンにとっても特別なものであり、最終的には尊敬を集める存在となったのだ。

一部のファンは「80年代のレイカーズとセルティックスのライバル関係は、今のファンには理解できないくらい激しかった。当時のバードは、レイカーズファンにとって本当に恐怖の対象だった」と語り、その激しさを振り返っている。他にも「キューブがバードを嫌っていたことはわかるけど、最終的に尊敬するようになったってのが素晴らしい」という声もあった。

バードのキラー本能については「見た目には特に運動能力が優れているわけではないけど、あの冷静さで試合を支配する姿は恐ろしかった」との意見もあり、そのプレーが多くのファンに恐怖と尊敬を同時に与えたことが伝わってくる。また、「バードがいたからこそ、マジックとの対決がより特別なものになった」という声も多く、彼の存在がNBAの歴史における特別な一章を彩っていたことが改めて浮き彫りになっている。