【NBA】イシュビア（PHXオーナー）がびっくり発言「今後はチーム作りに関与していくつもりだ」

・マット・イシュビア（フェニックス・サンズのオーナー）が、水曜日に球団のバスケットボール運営部門へ内部メールを送信したとBourgetが伝えた

・チームに文化やアイデンティティが根付かなかった責任は自身にあると認めた

・「専門家を雇い、資金を出して任せる」という典型的なNBAオーナーの方式を採ってきたと説明

・しかしその方法は機能せず、関係者の誰も満足していなかったと述べた

・今後は映像分析や戦術設計、ドラフト指名には関与しないが、意思決定や経営には極めて積極的に関与する方針と明言

・この姿勢は従来のオーナー像とは異なるが、勝利を取り戻すために必要な変化だと述べた

・イシュビアはヘッドコーチ選定を担当したジェームズ・グレゴリーを称賛し「彼の仕事は素晴らしかった」と述べた

・ジョーダン・オット（新ヘッドコーチ）については「若く、意欲的で、選手育成とチームケミストリーに優れたリーダー」と評価した

・また「記者会見で勝つこと」や「外部の声や評価に反応すること」は重要ではないと断言

・「好意的な見出しを得るために決断することはない」と明言し「勝利だけがすべて」と記した
 

「今までも関与してたじゃないか。それなのに今さら“これから関与します”って宣言されても何の説得力もない」といった皮肉混じりの声が目立つ。実際、イシュビアはオーナー就任直後にケビン・デュラントのトレードをまとめ、以後も積極的に人事やロスター編成に関与してきたと広く認識されている。それにもかかわらず本人は、「典型的なオーナーとして、専門家に任せるスタイルでやってきたがうまくいかなかった」と述べており、多くのファンは「これは責任逃れの言い訳」と受け取っている。

特に批判が集中したのは、「すべてを任せた結果うまくいかなかった」としながら、その“結果”には自分が主導したデュラント獲得やブラッドリー・ビールとの大型契約、フロントオフィスにミシガン州立大学の人脈を多用した構成など、本人の影響が色濃く反映されている点だ。「失敗を他人に押しつけ、自分だけが“これから真剣になる”という姿勢はひどい」との声がある。

また、「そもそもビールのような契約残りが多い選手を取ってきたのはイシュビアの判断だし、同じポジションに重複する選手を3人も抱えるロスター編成になったのも彼のせい」といった、具体的な失策を挙げる声も多い。さらに「KDトレードはチームの魂だったミカル・ブリッジズを犠牲にした上に、デプスも失った」「ビールとの契約は事実上の袋小路」と、現在のサンズの戦力状況に対しても厳しい意見が相次いだ。

「ミシガン州立の関係者や友人を重要ポジションにばかり据えているのを見ると、もはやNBAチームというより学閥組織みたいだ」という声もあり、ガバナンスへの不信も高まっている。「CEOがビールの代理人の息子って…こんな露骨な利益相反がまかり通るのか？」という反応まであった。

一方で、「全ての判断を一任するよりも、トップが責任を持って方向性を示すべき」という声も少数ながらあり、「独裁的でも結果を出せば問題ない」と指摘する意見もあった。しかし、「そういう成功例は極めて少ないし、むしろジェリー・ジョーンズ（ダラス・カウボーイズ）やドラン（ニューヨーク・ニックス）のような悪例が思い浮かぶ」と、オーナー主導の危険性を警告する声が多数を占めた。

かつてサンズはホームグロウン（自前育成）でNBAファイナルまで進出し、未来に希望を持てるチームとされていた。しかし今のチームに対しては「ただの高額年俸トリオ」「観ていて楽しくない」と冷めた声が増えており、熱心なファンほど現状への絶望感が強い。「20勝しかできなかった頃の方がまだ応援していた」「KD以降のサンズは見ていて苦痛だった」といった声がその象徴だ。

結局のところ、ファンが求めているのは「オーナーの関与」ではなく「有能な人材への適切な委任」と「地に足のついたチームビルディング」だ。過剰な存在感を発揮するオーナーに対して、多くのファンは冷ややかな目を向けている。