【NBA】ペリカンズがマーフィー三世の対価に法外な見返りを要求か

・トレイ・マーフィー三世（ニューオーリンズ・ペリカンズ）のトレードに関する要求が「非常識な水準」とされていると複数の情報筋が伝えた

・ペリカンズは「プレーオフで起用可能な実力あるベテラン」「有望な若手」「複数の1巡目指名権」の3要素を最低条件として求めている

・この条件設定は、リーグ内での評価が高まっているマーフィー三世の本来の価値を反映したものだと指摘されている

・一部の情報筋は、マーフィー三世の契約が「今後のオールスター級ウイング選手の中でもトップ5に入る価値を持つ」と述べた

・マーフィー三世は昨季、平均21.2得点、5.1リバウンド、3.5アシストを記録し、トゥルーシューティング（TS）59.8%という高効率を残した

・ザイオン・ウィリアムソンの価値が大きく下がった中で、ペリカンズはプレーオフ進出を明確な目標としており、マーフィー三世の放出には慎重な姿勢を崩していない
 

また、「『誰もアンタッチャブルではない』という発言は、実際にはザイオン（ウィリアムソン）を特別扱いしないというメッセージに過ぎず、マーフィーは実質的にアンタッチャブルだ」とする声もある。

一方で「プレイオフ経験のあるベテラン＋そこそこの若手＋複数の1巡目指名権」という要求が過大だという声もあり、「この価格設定はオールスター級の要求」「このパッケージは全盛期のスター選手に対するものだ」との指摘も見られる。

しかし、それに対しては「マーフィーは2番から4番まで守れて、アスレチックかつ3ポイントも30フィート（約9メートル）から打てる。50/40/90も狙える選手で、しかも年28ミリオン以下の長期契約。それなら当然この値段になる」という反論もあり、契約内容が評価の決め手となっていることがわかる。

マーフィーの実力に関しても高評価が相次ぎ、「24歳で21得点、5リバウンド、4アシストを記録していて、サイズもあってオフボールでも動ける」「2ウェイでプレイできる大型ウィングは今のNBAで最も価値が高いポジション」と、数年前に高額でトレードされたミカル・ブリッジズやラウリ・マルカネンの例と比較しながら、むしろ現在のマーフィーのほうが若くて契約面でも優れているという意見も多い。

逆に、マーフィー獲得を望むレイカーズファンなどからは、「ルイ（八村）を出して、プロスペクトとしてダルトン・クネヒト、さらに2031年の1巡目指名権＋スワップでどうか」といった提案も見られたが、「リーブスやクネヒトはディフェンスで狙われる一方通行のガード」「24歳の一方通行ガードはもはやプロスペクトとは言えない」と切り捨てられるなど、ペリカンズ側が求める「大型で守れるウィング」とのギャップが大きいことも浮き彫りになった。

さらに、レイカーズファンによる「リーブスはマーフィーよりスタッツが良い」「インディアナ戦でレブロンもルカもいない状況で45点取った」といった反論に対しても、「リーブスは延長不可でFA（フリーエージェント）になり、契約が不安定」「マーケットの恩恵や主力に守られた中でのスタッツ」といった冷静な反論が多く、トレード価値の面でマーフィーに及ばないという見方が優勢だ。

ペリカンズの再建状況に関しては、「49勝した2023-24シーズンがあるし、怪我さえなければポストシーズン争いも可能」とする声もある一方で、「今季の主力数名を放出し、来季はデジョンテ・マレーも負傷。再建色が強まっている」と懐疑的な意見も混じる。

また、ブランドン・イングラムとの比較で「BIの放出にはケリー・オリニクとブルース・ブラウンしかついてこなかった」と驚く声もあったが、「イングラムは常に怪我がちでマックス契約を要求、3Pも打たなくなった」として、マーフィーとの価値の違いを強調する意見が複数挙がった。

最終的に多くのファンが一致していたのは、「この要求は放出する意思がないことの表れであり、交渉のスタートラインですらない」という点だった。マーフィーは単なる将来性ある若手ではなく、既にエリート級の価値を持つウィングとして高く評価されており、それを反映した要求であるという認識が広く共有されていた。