ニュース要約
2022年にクラブ・シェイ・シェイに出演した際のラマー・オドム(元ロサンゼルス・レイカーズ)が語った映像が、今になって拡散されている。コービー・ブライアントと共に2度の優勝を経験したこの元フォワードは、現代のチームがスターを軸にピック&ロールを多用することを「愚か」だと断じた。
「NBAチームがどれだけ愚かか教えてやるよ。彼らはボールを一番の選手に渡す。そしてその選手をピック&ロールに置く。その選手は、ほとんどの場合ショットクロックが終わる直前までボールを持ち続ける。で、その後に自分より実力の劣る選手にパスをして、そいつがより短い時間でシュートを打たなきゃならない。」
「つまり、一番の選手にボールを渡して、その選手がピック&ロールでドリブルして、クロックの半分以上を使い切ってから、格下の選手に最後のプレーを任せている。ほとんどのNBAのオフェンスはそんな感じだ。」
オドムの不満は、彼がプレーした時代のスタイルに由来している。当時は試合がアイソレーション(1対1の攻撃)中心に停滞することが多く、アレン・アイバーソンやトレイシー・マグレディ、さらにはコービー自身も、ショットクロックを深く使ってからシュートや無理な攻めを仕掛けることが常だった。だが彼の批判は、現在のNBAの姿とは必ずしも一致しない。
現代のリーグは、スペーシング(コートを広く使うこと)、ボールムーブメント(ボール回し)、複数のプレーメイカーが役割を分担することで成り立っている。ゴールデンステイト・ウォリアーズ、デンバー・ナゲッツ、オクラホマシティ・サンダーのようなチームは、絶え間ない動きでオープンショットを作り出す複雑なセットを駆使している。
スターがボールを支配する時もあるが、それは多くの場合戦術の一部であり、ミスマッチ(有利な対戦)を突くのが狙いだ。ダブルチーム(2人がかりの守備)が寄ってくれば、今のロールプレーヤーたちはオドムの時代よりもずっと優れたシューターやセカンドクリエイター(第2の司令塔)として守備を崩して得点する。
ただし、オドムの言う「クロック終盤での苦しいパス」については一理ある。ルカ・ドンチッチやジェームズ・ハーデンのように、ポゼッションの大半を独占して最後に味方へ押しつける場面も確かに存在する。だがそれは例外であり、主流ではない。
Lamar Odom: "NBA teams are stupid. They give the ball to their best player & put him in a pick n roll. That player often handles the ball almost to the shot clock at the end. Then he passes the ball to a player that's not as good as him. He has to take or make a shot in less time… pic.twitter.com/kUL2mPwGjM
— MrBuckBuck (@MrBuckBuckNBA) September 2, 2025
ラマー・オドムが「現代のNBAのオフェンスはピック&ロールの多用で愚かだ」と語った映像が再び注目を集めており、これに対するファンの反応は多様だった。
あるファンは、オドムの指摘がまさにフェニックス・サンズの直近2シーズンを見ている感覚を表しているとし、「クリス・ポールがいた3年連続のプレーオフ進出から、彼が去った途端に無意味なハンドオフとアイソレーションの繰り返しに堕ちた」と批判している。さらに「ブラッドリー・ビールはシーズン途中でベンチに回され、デビン・ブッカーも終盤に苦し紛れのパスを出すことが多かった」と、戦術の停滞を指摘する声も目立った。
また、別の視点からは「これはケビン・デュラントのスタイルでもある。ゴールデンステイト・ウォリアーズやブルックリン・ネッツ時代にも似たような形が見られた」との意見も出ていた。一方で「ウォリアーズは違う。彼らにはアイソレーションスコアラーが必要だったからデュラントの存在はむしろ欠けていた部分を補った」と反論する意見もあり、デュラントの役割に関しては賛否が分かれている。
さらに、シカゴ・ブルズのデマー・デローザンのプレーを例に「スクリーンからのミドルレンジでポンプフェイクを何度も繰り返し、最後に味方へ爆弾パスを渡すのは見ていて苛立つ」との批判があがり、ニューヨーク・ニックスのジェイレン・ブランソンにも同様の傾向があるとする声が見られた。こうした選手たちは高い個人スキルを持ちながらも、判断力やゲームメイクの面で難があるため、優れたPGやフロアジェネラルに依存していると分析する意見もあった。
一方で、シャーロット・ホーネッツのラメロ・ボールについては意見が割れている。「30フィートのステップバックを平気で打つ」と皮肉られながらも、「彼の速攻展開力はNBAでもトップクラス」「彼がいるだけでチームは明らかに格が上がる」と評価する声も多かった。ただし「ケガが多く、まだ本当の実力を発揮できていない」「無謀なシュート選択や守備のギャンブルは見るに堪えない」という懐疑的な意見も根強い。
議論はさらにステフィン・カリーに及び、「オフボールでの動きが史上最高で、相手がハーフコートから守りに行かざるを得ない存在」と称賛する声が相次いだ。実際、ウォリアーズが2015〜2019年に強かった理由として、ドレイモンド・グリーンがポイントフォワードとしてカリーをオフボールで走らせ続けたことが挙げられ、オドムの批判する「停滞するピック&ロール型」とは正反対のスタイルであることが強調されている。
一方で、批判に対する反論もあった。「優れた選手は常にダブルチームされる。だからこそパスアウトから役割選手に良いショットが回ることは必然だ」として、オドムの説明は本質を捉えていないとする意見だ。ただし「終盤にまで攻めの形を作らず、残り10秒でようやく動き出すのは愚か」との点については多くが同意していた。
加えて、「オフェンスを全員で回し、高確率のショットを生み出すのが理想。それがスパーズが成功してきた理由だ」と評価する声もあり、オドムの主張は単なる批判ではなく、チームバスケットの重要性を訴えるものとして理解する意見も見られた。
最後には「ラマ―・オドム自身が健康そうに見えて安心した」「彼は過去に問題もあったが本来は過小評価された選手だった」と、発言の内容以上に本人の近況を喜ぶ声も多く寄せられていた。全体的に、現代NBAの停滞したオフェンスに対する不満と、個人のスキルに依存するスタイルの功罪について活発な議論が交わされていた。
ネットの反応
今はただ最初からエースに渡してしまってる。
オドムはまるで20秒ドリブルして最後に役立たずに押し付けてるみたいに言ってるけど。
それは確かに正しい。オフボールでボールを触れないとリズムが出ない選手もいるし、ただ立って待つだけだと冷えてしまう。
トップ選手がオフェンスを動かすのは当然。彼らはどんな守備でも答えを見つけられるから
派手じゃないけど効果的なんだ。
でもほとんどのチームにとってはそれが最善の戦い方なんだよ。

コメント
ハンドラーがファーストオプションって疲労やばくね?というのは単純に気になる
ハーデンやルカやCP3がクロック少ない時にボールを押し付けてる所見たことないんだが
謎のGSWカリー上げにはウンザリ
謎だと思ってるのはおまえだけだぞ、どんだけコンプ拗らせてるんだ惨めでみっともない
ラマオ…
キムカーダシアン
よく読め、クリポは褒められてる
ずいぶん時が止まってそう
高度な戦術をオドムが認知できないのか、戦術が杜撰なのかどちらなのか
現代はそんなチームのが少なくないか?