ニュース要約
■記事によると
・ケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)が、Kevin Durantの番組Boardroomのインタビューで、2021年のNBAドラフトロッタリー(ドラフト指名順を決める抽選)当時の心境を明かした。
・ロッタリーで指名権の候補がクリーブランド・キャバリアーズ、ヒューストン・ロケッツ、デトロイト・ピストンズの3チームまで絞られた場面で、カニングハムは「クリーブランドだけは行きたくない」と強く願っていたと振り返った。
・カニングハムは「レッドとブルーの色なのか、アイザイア・トーマスとの因縁なのか分からない」「レブロン・ジェームズが大好きだったけど、クリーブランドには行きたくなかった」と語り、キャバリアーズを避けたかった理由としてチームの歴史や自分の感情を挙げた。
・一方で、ヒューストン・ロケッツに指名される可能性については、地元アーリントンから車で約4時間と近く、「ほぼ地元チームのように感じられた」としつつも、近すぎることでいろいろと難しくなるかもしれないと考えていたという。
・カニングハムは「みんなヒューストンに行きたがる。スティルウォーターには行きたがらない」「周りからも“ヒューストン、ヒューストン”と言われていた」と当時の空気を説明し、その中であえて自分は新しい環境に飛び込みたいと感じていたと話した。
・最終的にピストンズが全体1位指名権を獲得し、「デトロイトに行けて本当にうれしかった」と語ったカニングハムは、若い父親としても新しい街でゼロからスタートできることに大きな魅力を感じていたと明かした。
・カニングハムはルーキーイヤーの新人王投票で3位に終わったものの、デトロイトでキャリアを積み重ね、4シーズン目となった昨季には自身初のオールスターに選出された。
Kevin Durant: "Did you have a team in mind that you wanted to play for coming out of college?"
Cade Cunningham: "No at all. Whenever the lottery was happening… I’m like, don’t let me go to Cleveland.” 😅
(via @boardroom)pic.twitter.com/dOST0IQrya
— ClutchPoints (@ClutchPoints) November 17, 2025
ケイド・カニングハムの発言には、都市ネタも絡んでさまざまな反応が集まっている。
ファンは、デトロイトとクリーブランド、そしてミシガンやオハイオのイメージを重ねながら、笑い半分、本気半分で議論している。
デトロイト側のファンは、自分たちの街を自虐しつつも誇りを見せている。
「デトロイトはミシガンのモンテカルロっていうけど、本当に一番きれいなのはトラバースシティだろ」という声が出て、ミシガン北部のリゾートの美しさに触れる人もいる。
実際にトラバースシティに行きたいと言う人や、「行く価値はある」と太鼓判を押す人もいて、ミシガン州内でも雰囲気の違う地域の話題に広がっている。
また「デトロイトは完璧な街じゃないけど、食べ物は最高だし、遊びに行くにはかなりクールな場所だ」と、料理や音楽、スポーツが楽しめる都市として評価する声も多い。
4大スポーツがそろっていることや、カレッジスポーツ、国境の川、五大湖へのアクセスを挙げて、「住めばけっこういいぞ」とアピールする意見も見られる。
一方で、クリーブランドをかばう声もかなり強い。
「このセリフは『デトロイト』を『クリーブランド』に入れ替えてもそのまま成り立つ」という指摘が出て、どちらの都市にも良い面と悪い面があるという見方が示されている。
過去の選手が「休暇でわざわざクリーブランドに行く人なんていない」と語った有名なコメントを思い出すファンもいるが、それでも「実際に行ってみるとクリーブランドは思ったより全然いい」「最悪なんてとても言えない」という反応が少なくない。
ロックの殿堂を挙げる人や、「どの中規模都市にもあるような小ぎれいな店やバーはちゃんとそろっている」と語る人もいて、都市としての楽しみどころは十分あるという意見が目立つ。
さらに「家が安くて、フットボールも野球もバスケも全部シーズンチケットが取れて、釣り場も近くて、医療もトップクラスなら、むしろ最高だろ」と、生活コストや娯楽、医療面を含めてクリーブランドを激推しする声もある。
世界的に評価の高い病院のおかげで「家族の命を救ってもらった」と語るファンもいて、街の評価に感情がこもっている。
議論は、中西部とテキサスの都市比較にも広がっている。
あるファンは「もし仕事でテキサスのアーリントンに移れと言われたら、別の仕事を探す。暑すぎるし、これからもっと暑くなる。テキサスより五大湖沿いの街にいたい」と語り、気候や暮らしやすさの面でクリーブランドを擁護している。
別のファンは「ダラスやヒューストンは暑くて湿気がすごくて、郊外のショッピングセンターばかりで、極端な政治にもさらされる」と指摘しつつ、「それでもテキサスの食は本当にすごい」と認める。
若いお金持ちにとっては州所得税がないテキサスは魅力的だが、その税制が地元の人たちを苦しめているという見方も出て、生活者と選手では求めるものが違うという現実も語られている。
カニングハム個人についての反応も、ミシガンとオハイオの因縁と絡めて盛り上がっている。
「オハイオ嫌いなら、ケイドはミシガン向きだろ」「一生契約を出せ」というデトロイト寄りの冗談が飛び交い、「自分もオハイオが苦手だからミシガンに向いているかも」と乗っかる声もある。
一方で、「ミシガンとオハイオは似たところも多い」「カニングハムは大学進学でスティルウォーターを選んでいるし、現実にはいろんな条件で決めているはずだ」と冷静に見るファンもいる。
カニングハムのコメントをきっかけに、ファンは都市の魅力やイメージ、そして選手と一般の人では何を重視するかが違うことを、それぞれの経験を持ち寄りながら語り合っている。
ネットの反応
まあケイドがそう言うならそうなんだろうけど。
フレディ・ギブスとマイケル・ジャクソンとインディ500以外、その州で面白いものが全然思いつかない。
ミシガンとオハイオは少なくとも楽しいライバル関係があるし。
オハイオには大きな都市が3つあるけど、他の中西部の州なんてせいぜい2つあるかどうかだし。
ほどよく栄えてて渋滞しすぎてないダウンタウンがあって、いい感じのバーやレストランもあって、たいてい水辺も近い。
なのに互いにディスり合ってるのを見るといつも笑ってしまう。
どっちも全盛期を過ぎた中西部の工業都市で、今ようやく再開発が進み始めてるところ。
通りも、レストランも、人も、バーも、両方の街でほとんど区別つかないレベルだよ。
それでもデトロイトってアメリカでもかなり危険な街のひとつって印象があるんだよね。
(まあ選手たちはみんなお金持ちの郊外に住むんだろうけど。)
しばらくのあいだは、アメリカの大都市の中でも一、二を争うレベルで沈んだ街だったと思う。
でもここ数年で少しずつ持ち直してきていて、ダウンタウンには新しい建物も増えてるし、若い人も戻ってきてる感じがある。
製造業の街が落ちぶれる象徴みたいに言われてきたけど、この5〜10年でやっと流れが変わり始めたところだね。
そこには普通に人が住んでいて、自分の街に誇りを持ってるんだよ。
クリーブランドでの問題は、ケイドがどうチームにフィットするかの方だったと思う。
とんでもないチームになってただろうなとは思う。
もしケイドがクリーブランドに行ってたら、レブロンとの比較はずっと延々と付きまとってたと思う。

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