【NBA】デュラントがGSW移籍の理由をまた説明「スペシャリストが多くて…」

・ケビン・デュラントが、フレッド・バンブリートのポッドキャスト「Unguarded」（出演者がキャリアやプレー観を語るトーク番組）で、OKCからGSWへ移籍した理由を説明した。

・デュラントはOKCについて「スペシャリストが多かった」と述べ、守備はできるが自力で得点を作れない選手や、シュートは打てるが守備が弱い選手がいたと語った。

・その環境では自分が主なクリエイターになりやすく、守備の集中を受けて「ボールを持つたびにゾーン（複数人でエリアを守る守備）やダブルチーム（二人で寄って守る守備）を気にしないといけなかった」と明かした。

・一方でGSWについては「平均120点取っている」と口にし、攻撃力の高さが自分のプレースタイルに合うと感じたという。

・デュラントは「キャッチのたびにゾーンやダブルで囲まれる心配をしなくていい」と話し、OKC時代に抱えていた負担が変わると見ていた。

・またデュラントは、GSW加入がリーグの競争バランスを壊したという見方に反論し、「俺たちは試合を良くしたと思う」と主張した。

Kevin Durant discusses leaving OKC for the Warriors:

“In OKC, we had a lot of specialists… dudes that played defense but couldn’t score on their own, or dudes that could shoot but then couldn’t guard that well…

Golden State called me I’m like, sh*t, they’re averaging 120 a… pic.twitter.com/WWBATaJXV2

— Legion Hoops (@LegionHoops) December 17, 2025

もっとも多かったのは「これは明らかにアンドレ・ロバーソンのことを指している」という指摘だ。当時のサンダーには守備のスペシャリストであってもオフェンス面で貢献できない選手がローテーションに含まれていたことを懐かしむ声や、逆にアンソニー・モローのように「シュートは入るが守備ができない」選手ばかりだったという意見も挙がっている。バランスの悪いロースター構成だったことは多くのファンが認めているようだ。

特に2016年のウェスタン・カンファレンス・ファイナル第7戦の場面を回想する声が目立つ。デュラントがダブルチームされた際にフリーのロバーソンへパスを出したが、ロバーソンがシュートを打たずにパスを回してしまったシーンだ。この瞬間にデュラントが移籍を決意したのではないかと推測するファンもおり、彼がオフェンス面での負担とスペースのなさにフラストレーションを溜めていたことは想像に難くない。

一方で、移籍の経緯に対する批判的な意見はいまだに根強い。「個人的には良い決断だったかもしれないが、NBAの競争力を3年間にわたって殺してしまった」という厳しい見方や、「自分たちが3勝1敗とリードしていながら逆転負けを喫した相手に加わったことが問題だ」という指摘もある。特に当時のデュラントが自身の決断を「最も困難な道」と表現したことについては、今でも多くのファンが皮肉を込めて言及している。

また、当時のサンダーのチーム作りに対する指摘もある。現在のサンダーが全員パスもシュートも守備もできる選手で構成されているのに対し、当時は一芸に秀でた選手ばかりを集めていたという分析だ。サム・プレスティの手腕を評価しつつも、当時のロースター構築はデュラントとラッセル・ウェストブルックの周囲を固めるには不十分だったという意見も散見される。

デュラントのキャリア全体を通した「ホーム」の不在を嘆く声もある。サンダーを喧嘩別れのような形で去り、ウォリアーズでも短期的な成功に留まったため、彼には引退後にユニフォームを永久欠番にしてくれるような確固たるホームがないという指摘だ。シアトルにチームが復活すればそこが彼のホームになるかもしれないという希望的観測や、ウォリアーズなら功績を認めて欠番にするだろうという予想も交わされている。