女子バスケ日本代表エース 渡嘉敷来夢(23)がアメリカ・WNBAに挑戦　５月上旬に渡米

　「ＷＮＢＡはＪＸ－ＥＮＥＯＳに入社したとき（２０１０年）
からの目標でした。行くことに満足せず、活躍できるよう頑張ります」
身長１９２センチの渡嘉敷が目をきらきら輝かせていた。
前日に国内リーグ７連覇を果たしたばかり。
だが、既に気持ちはＮＢＡ傘下の世界最高峰女子リーグに向かって飛び立っていた。

　ＪＸ－ＥＮＥＯＳは昨年から元ＮＢＡのトム・ホーバス・コーチの
人脈などを使い、ＷＮＢＡ加盟３チームに渡嘉敷のプレー映像を送り、
入団を打診していた。その結果、３月中旬にストームから契約オファーがあり、
同月末に契約書にサイン。渡嘉敷は５月上旬に渡米し、
６月６日の開幕に備える予定で、１０月のＷＮＢＡ終了後はＪＸ－ＥＮＥＯＳに復帰する。

　キャンプインの２カ月前に正式契約という流れは、
トライアウトを経て入団した大神や、リーグ創立メンバーだった萩原とは大きく違う。
ストームがアジアを制した渡嘉敷を高く評価したためで、既に主力として評価されている。
現在、日本バスケット界は国際連盟からの国際試合停止処分中。
制裁が解除されれば、８月末にリオ五輪予選があるが、そこへの参加許可も
ストームから得たという。語学力、環境などコート外の課題も多い。
だが、強力な助っ人もいる。母校・桜花学園でともにプレーした同級生で、
ハワイ大を卒業する大西ムーア・ダイアンまどかが専属通訳になるのだ。