スペンサーは現在、ゴールデンステイト・ウォリアーズと2ウェイ契約を結んでおり、NBAではまだ無名に近い存在ながら、プレイオフでもわずかながら出場機会を得ている選手である。そんな彼が、スタジアムから高級車ではなく十年以上前の中古車で出てきたという光景が、ファンの間で「堅実すぎる」「逆にかっこいい」と話題になった。
現在、同年式のCR-Vは中古市場でおよそ40万円から170万円ほどで取引されており、平均すると90万円前後とされる。アメリカの市場でも約4,900ドル(約75万円)から始まり、平均では11,000ドル超(約175万円)程度。こうした数字からも、「プロアスリートの乗る車」としては極めて質素な部類に入ると言える。
スペンサーは元々はNCAAのラクロス界で伝説的な存在として名を馳せた選手で、大学時代にはホバート・トロフィー(ラクロス界のハイズマン賞)を受賞。その後、バスケットボールに転向して大学院でプレーし、プロキャリアを目指すという異例の経歴を持つ。現在はウォリアーズと2ウェイ契約を結び、主にGリーグでの活躍を経て今季はNBAの舞台でも出場機会を得ている。
「前の年の給料が約17万ドルで、今季は約87万ドル。ベイエリアに住んでいて税金も高いなら、2012年のCR-Vでも不思議はない」と冷静な分析をする声や、「車はただの移動手段。むしろ信頼性の高いCR-Vは賢い選択だ」とその倹約ぶりを評価する意見も多い。
プロスポーツ選手の約78%が引退後3年以内に経済的困難に直面するという報告を持ち出し、「そうならないためにも堅実な選択をしてるのは正解」と経済的知識の高さを評価する意見もある。
一方で「高収入の割に質素すぎる」と感じた人もいたようだが、「そもそもNBA選手の平均キャリアは約3.5年。その後も安定した収入が保証されているわけじゃない」といった現実的な見方も目立った。
「金持ちアピールする人ほど実際には金がない。本当に金持ちなら質素に見えることも多い」と、見た目と実態のギャップを語る声もあり、農家や創業者などの節約エピソードと重ねる投稿も相次いだ。「かつてイケア創業者が現場に現れたとき、みすぼらしいセーター姿で誰も気づかなかった」など、外見では判断できないという事例がいくつも挙がっている。
また、「年俸をフルに使えるわけじゃない。トレーニング費、エージェント料、税金、家賃で消える」「プレイオフボーナスも入るだろうが、NBAでのキャリアが長くないなら、今あるお金をどう使うかは本当に重要」といった現実的な財務感覚を示すコメントもあった。
スペンサーが28歳で、今後の成長よりも「信頼できる控えPG」として短期的に価値を示すことが求められている状況であるため、「4年くらいベンチでプレイして数百万稼げたらそれで十分」「それが堅実なキャリアのあり方」とする声も一定数見られた。
一部からは「ファンに動画を撮られてかわいそう」という声もあったが、「撮影自体は悪くないけど、知らない人にカメラを向けるのは違和感がある」とモラル面への指摘も。
総じて、目立たず堅実に日常を送るスペンサーの姿勢に対しては「これこそ真のプロ」「謙虚な生き方は見習いたい」とポジティブな反応が多数を占めている。彼のような選手が「高年俸=派手な生活」という固定観念を覆していることに、多くのファンが心を動かされているようだ。
Warriors guard Pat Spencer was seen in a 2012 Honda CRV while leaving the arena after Game 6 🚙
Spencer is on a 1-year, $438,000 contract with Golden State.
Point A to point B for Spencer 💯
Via. @fat_ricks_yeska/TT pic.twitter.com/PqizpNm8oz
— Courtside Buzz (@CourtsideBuzzX) May 4, 2025
コメント
メンズコーチには長くNBAで活躍してもらいたい
2wayなんだからそら贅沢できんわな
もう2wayではない
2wayはプレイオフ出られないし
言うても今年の3月にやっとNBA本契約を貰えた2wayGリーガーだし、年齢ももう29歳と若くもないし、クルマなんかにカネ使うような余裕や派手さはもう無いやろ
言うてCR-Vってホンダの中じゃ立派な方のクルマだし少なくとも見かけ上ショボくみえることはないやろ
ケビン・ハーターもルーキー契約の頃にHONDAのCR-V乗ってたな。
実際、2wayあがりの選手はそんな贅沢はできないだろうし。