ロンゾ・ボール「NBAには、NBAにいない選手ほど優れていない選手もいる」

ボールの主張は、多くのNBAファンや関係者が同意するところだ。実際、NBAチームはしばしば、現時点で即戦力となるベテラン選手よりも、将来的な成長を見込める若手選手にチャンスを与えることが多い。そのため、経験豊富な選手が外されるケースも少なくない。例えば、ヨーロッパ出身のニコラ・ミロティッチはNBAで優秀なロールプレーヤーだったが、より大きな役割と高い年俸を求めて2019年にバルセロナへ移籍した。

また、政治的な要素がNBAの選手選考に影響を与えることもあるとボールは示唆した。ブロニー・ジェームズのように、スター選手の子供がプロ入りを果たす一方で、実力があってもチームに選ばれない選手もいる。また、オフコートでの問題や振る舞いがチームにとってリスクと判断され、契約を避けられる選手も少なくない。
 

一部のファンは、ボールの意見に強く賛同しており、「NBAは政治やビジネスが絡みすぎている。才能ある選手が外される一方で、コネや有名な家系の選手が重視されている」と批判する声が多かった。また、「特にブロニー・ジェームズの例がその典型だ」と、スター選手の子供が特別な扱いを受けることへの不満が述べられた。

他方では、ボールの意見に異を唱える者もいた。「確かにNBAにいる全員が世界一ではないかもしれないが、それでもリーグの厳しい競争を勝ち抜いた選手たちであることは事実」とし、現役選手へのリスペクトを強調する声もあった。また、「若手選手にチャンスを与えるのは、リーグの未来を考えた上での重要な戦略だ」という意見もあり、長期的な視点での選手育成を評価するファンも多かった。

一部のファンは、「選手の性格や行動も、チームの一員としてふさわしいかどうかを判断する重要な要素だ」とし、オフコートの振る舞いが選考に影響することは理解できると述べた。「実力だけでなく、チームの文化や人間関係も重要だからこそ、単純に技術だけで選ばれるわけではない」といった見解が見られた。

最終的には、「NBAのチーム編成は多くの要因が絡んでおり、一概に誰が上手いか下手かで判断できない」との結論に至る声が多かった。ボールの発言が物議を醸す中で、リーグの現実と選手選考の複雑さを改めて浮き彫りにしたと言える。