ニュース要約
■記事によると
・JJ・レディック(ロサンゼルス・レイカーズのHC)が、NBAの「MIP(最も成長した選手賞)」に関して、「I hate that award(あの賞は嫌いだ)」と語ったとClutchPointsが報じている
・レディックは「その賞の定義が曖昧で、近年の選出基準は本来の趣旨から外れている」と強く批判した
・続けて「ただの“高順位指名選手がマックス契約を勝ち取ってオールスターになった賞”になってる。そう名付け直せばいい」とも語った
・さらに「ここ5年でそういう流れになってしまった。これは賞の本来の精神ではない」と不満を露わにした
・2024-25年の最有力候補はケイド・カニングハム(デトロイト・ピストンズ)で、平均得点は22.7点から25.7点に上昇し、チームは6年ぶりのプレーオフ進出を果たしている
・ただしカニングハムは元1位指名選手であり、「本来備えていた才能が開花しただけ」として「MIPの趣旨に合わない」との声もある
・代わりにダイソン・ダニエルズやノーマン・パウエルのような「予想外の飛躍を遂げた選手」にこそ光を当てるべきとの意見もある
・過去にはブランドン・イングラム(2020年)、ジャ・モラント(2021年)といった上位指名のオールスター候補が同賞を受賞しており、「本来の趣旨から逸脱している」との批判が根強い
・ローリー・マルカネン(2023年)は再浮上型の選手として納得の受賞だったが、タイリース・マクシー(2024年)のように他選手の故障により得点が伸びた選手の選出にも異論が出ている
・公平性を高めるため、NBAが「上位指名選手はキャリア5年目までは対象外」といったルール設定をすべきとの提案もあるが、実行は難しいとされている
・レディックはオースティン・リーブスの受賞可能性についても問われ、「彼は取らない。でも彼のことはずっと称賛してきた」と答えた
Hard to disagree with JJ Redick here on the NBA Most Improved Player award: pic.twitter.com/xUJVMTdzil
— Daniel Starkand (@DStarkand) April 2, 2025
JJ・レディックが「MIP(最も成長した選手賞)は大嫌いだ」と語ったことをきっかけに、今季のMIP候補をめぐる議論が加熱している。特に、ケイド・カニングハムの名前が挙がることに対して、「それはMIPではなく“最も成長したチーム賞”だ」と冷ややかな声が多く寄せられている。
多くのファンは、カニングハムの成績が前年と比較して劇的に伸びたわけではなく、むしろ自然な成長にすぎないと指摘している。「去年の時点ですでに平均23得点を記録していた。今季の伸びはせいぜい10%程度。MIPというには物足りない」という意見がある一方で、「ピストンズのチーム成績の飛躍とカニングハムの存在を結びつけて語りたくなる気持ちも分かる」と一定の理解を示す声もある。
一方で、名前が多く挙がっているのがダイソン・ダニエルズだ。昨季は平均5.8得点のベンチプレイヤーだった彼が、今季はスターターとして全試合に出場し、14.2得点を記録するまでに成長。さらにDPOY(最優秀守備選手)候補にまで名を連ねる存在となっており、「まさにMIPにふさわしいジャンプアップを遂げた選手」と称賛されている。
また、ジョーダン・プールのような例を引き合いに出す声も多い。かつてGリーグから復帰し、ウォリアーズで重要な6番手として活躍したにもかかわらず、MIPファイナリストにすら選ばれなかったことが「賞の信頼性を損なった」と感じる人も多い。
MIPの評価基準が曖昧になっていることについても問題視されている。「ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を受賞した後にMIPを受賞するのは矛盾している」と、ジャ・モラントの2022年の受賞を疑問視する声が大きい。「モラントはプレーオフで27得点平均を記録した翌年にMIPを取ったが、それはすでにスターダムにいる選手がさらに活躍しただけ」との批判が多く、本人がその賞を辞退してチームメイトに譲った事実も指摘されている。
一部では「高順位で指名された選手にはMIPを与えるべきではない」という声もあり、「ドラフト8位のダニエルズですら線引きが難しい」との指摘もあった。ただし、この意見に対しては「ピック順位ではなく、実際のキャリアの進行と期待値とのギャップで見るべき」という反論も多い。
そのほか、トゥーマニ・カマラ(ドラフト52位)やノーマン・パウエル、さらにはオースティン・リーブス、エバン・モブリーといった選手の名前も挙がっており、「スター選手がさらに伸びるのも凄いが、無名だった選手が一線級になる方がMIPの趣旨に合っている」という意見が広く支持されている。
最後に、「MIPの選考対象をリーグ在籍4年以上の選手に限定すればいい」「過去3年以内にROY投票で上位に入った選手は除外するべき」といった制度改革の提案もいくつか見られた。しかし、「NBAはクリック数稼ぎのために曖昧な基準を維持しているだけ」とシニカルに見る声もある。
一方で、ピストンズファンからも「カニングハムが受賞したら嬉しいけど、それが妥当かといわれたら疑問」との声が上がっており、ファンの間でも冷静な意見が多数を占めているようだ。選考の基準が曖昧なままでは、MIPという賞自体の信頼性がさらに揺らぐことになりそうだ。
コメント
ドラフト順位はどうでも良くないか。
ただ、モラントやケイドみたいに元々活躍してた選手が取るのは反対。
JJレディックとかいう、NBA界のウェストランド井口
毎年マキシーやシアカム、オラディポ、ポジョみたいな「まさにMIP」っていう選手がいればいいんだけどね。
毎年そうでもないから難しい。
JJが言う通り、そういう選手がいない年は「箔を付けたい選手になんとなく贈るアワード」になってる感は否めない。
あと、ダイソンはまだ「移籍1年目」っていう大きなターニングポイントのせいで少し評価されづらいのかもしれない
ジャやケイドみたいな、前年から準オールスター級→オールスター選出くらいですぐMIPあげちゃうのはどうかと思うが、別にドラフト順位で規制は全く必要ないと思う
NBAに入れば平等というか、ドラフトはただのスタート地点に過ぎない
超素材形でトップ指名or高齢で完成され過ぎてドラフト順位が低い、無指名大学生だって沢山いるわけだしね
ボビーシモンズくらいがいい
この選手にあげれば盛り上がるやろなあってのが選考基準なんだよね
80点から90点になった選手より、20点から50点になった選手にあげてほしいな
とはいえジャもケイドもドラ1.2なんだからさ、バストがいるのは分かってるが活躍するのが当たり前でしょって思ってしまう。
しかもジャなんて新人王までとってるんだから。
最近はなんかオールスター初選出が選考基準になってるよなぁ
7
「前年からあまり伸びてない」なら分かるけど、別にドラフト順位は成長度合いとはなんの関係もなくね?
9 いやだから価値観の違いなんだろうけど、MIPは最も成長した選手って意味であって、ドラ1.2なんてもともとめちゃくちゃ活躍すると期待されてる選手がドラフトされてるんだから、選出されても正直元々の期待値に届いたかくらいで成長したかどうかって微妙に感じるんよ。
モラントなんて顕著だけど、新人王からMIPの間にそこまで成長したか?
元々めちゃくちゃ凄かったじゃんとしか思わなかったわ。熊ならそれこそベインとかの方が成長度合いで言えば凄かった
とりあえずは来年はアブディアが筆頭
平均17点、19点と続いて3年目で27点だからジャも成長していると言えばしてる。ドラ2だから最初からそのレベルを期待されていて花開いただけと言われたらそれまで。難しいわね
JJに賛成
ドラ1にあげるとか、もうただの煽りだろ
でも基本的に30チームあって1チーム1人ずつの選択権、30チームどこも大前提「将来ウチを背負う選手になってくれ」っていう目的でドラフトしてるわけだから、1巡目30位までは全員MIP権剥奪でいいのかい?
別に15位や20位、25位あたりの選手だちだって期待されてないわけじゃない、逆に1位〜5位だからって「能力的にはもっと上はいるけどウチに今足りてない必要なポジションだから取る」という選択肢もあるわけだし
指名順位こそ本人とは無関係に勝手に決められてるものなんだからそれで制限をかけるのはおかしいと思うわ
単純にマックス契約(ルーキー契約の延長のマックス契約含む)の選手は対象外とすれば割と納得感あるだろ それでカニングハムも対象外になるし
個人的には過去の平均得点が10未満の選手がとるべきだと思う
ケイドは前年から平均得点3点しか上がってないから違和感がすごい
ダイソンダニエルズかクリスチャンブラウン以外が獲るのはあり得ないと思う
まあでもドラフト上位とか関係なくね
most improved player なんだから、去年に比べて最も成長した選手が取るべき
05はレブロンだし、15、16はカリーが取れば賞の定義ははっきりしてた
15
これやね。
指名順位なんて本人の預かり知らぬところだし、指名順位は高校大学までの成績通信簿であって、その後のNBA成績や活躍(アワード)とは関係ない
「最も成長した」んなら、別にドラフト上位だろうが獲らせてやるべきだと思うけどな。ドラフト上位指名を受けたもののスターになれずに去っていった選手なんて山ほどいるわけだし
ケイドの受賞(仮)が疑問視されてるのは、単に成長度合いが急激じゃないかつダイソンみたいなそれらしい選手が存在するからでは?これが平均10点→25点なら誰もがケイドを推すだろうし、「やっと期待してた姿になっただけだからMIPには当たらない」なんていう人もいないでしょ
逆張り意見かもしれんが、今季ケイドはスタッツ上の数字はそこまで伸びてないけど、去年まで「バスト」と言われてた選手が今季ALL NBA2ndほぼ確(450人中トップ10選手)まで評価を上げたのは凄い成長だと思う・・
でもさぁNBAの視聴率回復の為には世論にすりよるしかないわけじゃん
だからMLB事務局もあえて曖昧な基準にして人気投票よりに持っていってるんだと思うよ
レディックの正論とか関係ないマーケティングの話や
22
訂正
MLB事務局×
事務局〇
21
確かに昨季はケイドをバストとする声も一部あったけど、正しいプレーを選択しつつ弱いチームを引っ張る様子を評価する声も多かった印象
スタッツ基準でいけば去年と大差ないケイドが評価されてるのは、25ppgというマイルストーンに到達したこととチームの好調が大きいと思う(逆に言えば去年の段階でバストではあり得ないんだけど、これらの要因が掌返しを産んだという考え方)。
とはいえそういう印象論を抜きにしてケイド個人を見たときに、「最も成長したか」というと疑問符がつくから議論になってるんじゃないのかな
今季のクラッチタイムケイドはめちゃくちゃ化け物になってる
「成長率」で言えば元が低かったダイソンダニエルズかもしれないが、彼は今季チームを変えてる、っていうのがあるからな
ケイドがバストなんてめちゃくちゃマイノリティな意見だと思うけどな。ただ無意味にバストって連呼したいだけ。
チームは弱かったけど、別に悪い選手じゃないし。
本物のバストはベネットやサビートみたいなヤツな訳だから。
レディックの意見には賛成するし、ベンチやロールプレイヤーからチームの需要な選手に成り上がった方がMIPに相応しいと思う。結果ASなら一層文句ない。
移籍に伴い機会を得た場合でも相応しいと思う。
ジャメイン・オニール、ポール・ジョージ、CJマッカラムはまさしく相応しい。
今年はダイソン・ダニエルズが目覚ましい伸びを見せているし、本来はダニエルズに与えたいと思う。