【バスケ】FIBAから制裁内容が発表 … 日本に資格停止処分　「ジュニアを含め、親善試合も禁止する。期間は未定。６カ月になるかもしれないし２年になるかもしれない」

この問題で、日本バスケットボール協会は、国内の男子リーグが２つに分裂したまま、事態を収拾できないのは組織運営に問題があるとして、国際バスケットボール連盟から改善を求められていましたが、先月末の期限までにめどを立てることができませんでした。
関係者によりますと、事態を受けて、国際バスケットボール連盟は、２６日までに日本の協会に対し、競技団体としての資格を止める制裁を科すと通知してきたということです。
制裁の期間などは示されていませんが、日本の協会は、最悪の場合、来年行われるリオデジャネイロオリンピックのアジア予選に、男女共、日本代表を派遣できなくなるおそれが出てきました。
国内の競技団体が国際的な資格停止の制裁を受けるのは初めてで、６年後にオリンピックの開催を控えた国の競技団体が組織運営の在り方を問われる異常な事態となっています。

バウマン事務総長「制裁を科す状態になり残念」

国際バスケットボール連盟のバウマン事務総長は、日本への制裁について「制裁を科す状態になり残念だが、われわれはこれまで何年も警告してきた。今こそ、日本のバスケットボールのため、重要な変化を成し遂げなくてはならない。２０２０年の東京オリンピックでは、日本が男女ともに参加して大会が成功してほしい」とコメントしています。
そのうえで、「東京オリンピックを考えると、バスケットボールは日本を引っ張っていくスポーツになる潜在能力があると信じている。過去の歴史や失敗の重荷を背負うことなく、力強い未来図を描いて準備を進めるときだ」と、今後に向けて期待を寄せています。

ＪＯＣ「一刻も早く復帰できるよう指導」

国際バスケットボール連盟が下した制裁について、ＪＯＣ＝日本オリンピック委員会の竹田恒和会長は「資格停止処分が下されたことは大変残念です。国際バスケットボール連盟の行事に一切参加することが出来なくなるので、２０１６年のリオデジャネイロオリンピック、２０２０年の東京オリンピックに向けて、選手強化の面から大きなマイナスとなります。一刻も早く復帰できるよう、文部科学省とも連携し、スポーツ界をあげて指導していきたい」とコメントを出しました。

丸尾会長代行「重く受け止めている」

日本バスケットボール協会の丸尾充会長代行は、制裁の詳細な内容を確認中のため、記者会見には応じられないとしたうえで、報道陣からの取材に対し、「資格停止の可能性が高いことは覚悟していたが、それが現実となり、ことの大きさを重く受け止めている。国際バスケットボール連盟からは『日本の将来のため』と言ってもらっているので、制裁の解除に向けて頑張りたい」と話しました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141126/k10013508301000.html

　男女とも２０１６年リオデジャネイロ五輪のアジア予選が来年あるが、同事務総長は「日本のバスケットボールの長期的な発展が最も重要」とし、日本が出場できない事態も否定しなかった。解決すべきテーマの２本柱に国内男子リーグの併存問題と代表チームの強化を挙げ、日本協会の運営を指導するタスクフォース（特別チーム）は「早ければクリスマス前までに立ち上げたい」と述べた。

http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/11/26/kiji/K20141126009357940.html