ニュース要約
■記事によると
・マシュー・デラベドバがNBLファイナルMVPを受賞したが、そのトロフィーをイラワラのウィル・ヒッキーに手渡すという異例の行動を見せたとFadeaway Worldが報じている。
・デラベドバはメルボルンの主将としてファイナル全5試合に出場し、平均14.0得点、4.0リバウンド、6.2アシストを記録。シリーズ全体で安定した影響力を発揮した。
・決勝第5戦ではイラワラが勝利し、2001年以来のリーグ優勝を果たした。
・ヒッキーはシリーズを通して平均15.4得点、6.8リバウンド、5.6アシストを記録し、特に第5戦では21得点、10リバウンド、8アシストと圧巻のプレーを見せた。
・MVP発表時、WINエンターテインメントセンターにはブーイングが起き、観客の多くがヒッキーの受賞を望んでいた。
・デラベドバは授賞式のスピーチで「ダヴォ、これは君のものだ」と語り、自らMVPトロフィーを持ってイラワラのベンチに歩み寄り、ヒッキーに手渡した。
・ヒッキーは驚きと感動に涙を浮かべながら辞退しようとしたが、スタンドとベンチからは歓声と拍手が巻き起こった。
・MVPは試合ごとに3-2-1の形式でポイントを集計して決定され、デラベドバは全体として最も安定した成績を残したと評価された。
・一方、イラワラは試合ごとに得点源が分散しており、ヒッキーの得点が突出したのは後半2試合だったため、票数では及ばなかった。
・それでもヒッキーのプレーは「数字を超えた価値がある」と多くのファンに認識されており、デラベドバの譲渡行為は「真の勝者の振る舞い」として称賛された。
・2016年にレブロン・ジェームズと共にNBA優勝を経験したデラベドバは、「栄誉より尊敬こそが本当の報酬」と語らずとも示した形となった。
Matthew Dellavedova won NBL Finals MVP despite his team losing the series. Believing Hawks guard Will Hickey earned it more, Delly gave him the trophy after Hickey put up 21/10/8 in Game 5 🙏
Pure class.
(h/t @TommyBeer )
— NBACentral (@TheDunkCentral) March 23, 2025
オーストラリアのマシュー・デラベドバがNBLファイナルMVPを受賞したというニュースに対して、NBAファンの間でも様々な反応が寄せられている。とりわけ彼の2015年ファイナルでの活躍が再評価される流れとなっており、当時のプレーに感動したファンの声が目立った。
「レブロンはミッションを背負っていた。2勝もぎ取っただけでもMVPを与えるべきだった」といった意見がある一方で、「GSWで誰かがMVPを取るならステフ(ステフィン・カリー)しかいなかった」という声も根強い。当時、レブロン・ジェームズが敗戦チームにも関わらずシリーズの最重要人物であったとする評価は今も根強く、あるユーザーは「レブロンが一人でロッタリーチームをファイナル2勝に導いた。そういう歴史的な活躍のときだけ、負けた選手にMVPを与えてもいい」と述べている。
「負けたチームからファイナルMVPを選ぶのはナンセンス」という否定的な意見も多く、「NHLのコナー・マクデイビッドは負けたのにプレーオフMVPに選ばれたが、ロッカールームから出てこなかった」という事例を挙げ、選手自身が賞を受け取りたくないこともあると指摘するコメントも見られた。加えて「受賞してもスピーチもセレモニーも無しでいい。栄誉だけで十分」という考えもあり、賞の性質そのものに対する議論も起きている。
マシュー・デラベドバ自身については、「レブロンが『クマとデリーがボールを追ったらデリーがクマを引き裂く』と例えた」という逸話も語られ、彼の献身的なプレースタイルに称賛が集まった。「キツすぎて病院送りになったが、あのコーヒーが彼を動かしていた」という冗談交じりのコメントもあり、当時の劇的な試合展開が鮮明に記憶されている。
また、「高校時代は地方のチームで4番手。それでも誰よりも努力してNBAにたどり着いた」と彼のバックグラウンドを紹介する声や、「カイリー(アービング)が練習でデリーとマッチアップするのが嫌だったという話が好き」といった練習の鬼としてのエピソードも共有されている。
他にも「2015年のデリーゲームは自分がバスケファンとして最も興奮した瞬間だった」「決してスーパースターじゃないけど、あの試合は一生忘れない」といったコメントが続き、ファンの記憶に深く刻まれていることが伝わってくる。
一方で、MVPの選出方式についても言及があり、「各試合ごとに投票して合算して決める方式だったから、最終戦でスコアが低くてもデリーがMVPになった」との説明も見られた。また、オーストラリアのAFLで導入されている「ブラウンロー方式」のように、全試合でのパフォーマンスを総合評価して毎週順位を公開していく形をNBAにも導入すべきだという意見もあった。
総じて、デラベドバのように泥臭くも全力で戦う選手への称賛が多く寄せられ、華やかなスター選手とは違う形のヒーロー像として記憶されていることが浮き彫りとなった。また、ファイナルMVPの選出における「勝者でなければならないのか」という議論も改めて活発になっており、MVPの価値について見直すべきという声が広がっている。
コメント
まあ負けてもらうFMVPなんて本望じゃないだろうからね
ポイント制という基準が合ってそれで選ばれてるなら受賞そのものは妥当なのでは?