ニュース要約
■記事によると
・ロサンゼルス・クリッパーズがファンの声援を定量化し、最も熱狂的な観客に特典を提供しているとBloombergが伝えた
・ホームアリーナ「インテュイット・ドーム」では、天井に設置されたデシベル測定器で各座席ごとの騒音レベルを計測している
・この技術により、試合中にどのファンがどれだけの音を出しているかを個人単位で把握することが可能となった
・クリッパーズは最も大きな声を出すファンの近くにいる人々も自然と騒がしくなる傾向を確認した
・プレーオフ1回戦第6戦(対デンバー・ナゲッツ)では、チケットを持っていない声援の大きなファン約12人に無料チケットを提供した
・選ばれたファンは全員ペアで招待され、会場全体に分散して配置されることで観客の盛り上がりを最大化した
・クリッパーズは第7戦(アウェイ開催)でも、過去の観戦データや来場の早さ、声援の大きさを基に選抜したファンをデンバーまで招待した
・インテュイット・ドームでは観客の8割以上が顔認証システムに登録しており、入場・購入の迅速化だけでなく個人の応援行動の追跡にも用いられている
クリッパーズが導入した観客個人単位の音量トラッキングと、それに基づいて無料チケットを提供するという施策には、賛否両論が寄せられている。
肯定的な反応としては、「スタジアムの雰囲気を良くするための取り組みとしては悪くない」「熱心なファンが報われるなら歓迎」といった声が上がっている。また、「音声を使ったリアルタイムゲームや景品配布など、実際に現地での体験はかなり楽しかった」「一度セットアップすれば入場も会計も一瞬」といった現地参加者からの具体的な体験談もあり、利便性の高さを評価する意見も一定数存在する。
一方で、このシステムが極めて高度な監視社会の一部であるという懸念も根強い。「顔認証だけでなく、個別の音声まで記録されてる可能性があるなら明らかに一線を越えてる」「店で商品を持って出たら後日アプリで課金されていたのは怖かった」「米国が監視国家であることの象徴」など、強い警戒感を示す声も多い。
特に問題視されているのは、観客の「声の大きさ」に対する追跡が、単なる盛り上げ施策を超えて、個人の発言内容まで分析・記録されている可能性を孕んでいる点だ。「ハーデンがひどいって友達に言っただけで何かペナルティがあるなら、それは異常だ」「個人を特定して声を分析できる技術を持ってるなら、それはもはや盗聴と変わらない」といった意見もあり、単なるデシベル測定では済まない技術の用途に対する不信感が広がっている。
また、インフラ面への不満も指摘されており、「アプリの導入が必須で海外から来た友人たちはコードが届かず苦労した」「アナログな観客は事実上排除されてる」「最初のセットアップが大変だった」という声もある。利便性を強調する一方で、初回の手間や個人情報の提出に対して引っかかりを感じる観客も多い。
さらに、データ活用に関する皮肉混じりの声もあり、「無償で観戦できるなら監視されてもいいという層がいるのが問題」「無料のホットドッグと引き換えに個人情報全部渡してるようなもん」「大声出せばチケットもらえると分かれば、みんなで叫ぶだけの会場になる」と、施策自体が制度の抜け道を生む懸念も浮上している。
極端な意見としては、「これが社会信用スコア(スコアによる国民管理制度)化の第一歩」「これは『ダークナイト』でモーガン・フリーマンが辞職したやつだ」といった風刺的な表現もみられ、このテクノロジーが持つディストピア的側面を指摘する声も少なくない。
クリッパーズの試みは、ファンとの新しい関係構築やホームコートの強化を目指したものではあるが、その代償としてプライバシーをどこまで許容できるかという、現代的なジレンマを突きつけているようだ。今後、他チームや会場にこの仕組みが波及するかどうかは、ファンの反応に大きく左右されることになるだろう。
コメント
アメリカでも日本のマイナンバー云々みたいな話あるんやな
デローザンの娘最強説
応援の内容を問わず、うるさくすれば得になるだけのシステムなんて好きになれねえよ
暴れるファンの抑止力になるからええやん
マイクロソフトに売ってそう
デローザンの娘な笑
彼女の絶叫は確かにブルズを勝利に導いたな。