【NBA】バランチュナスがトレード直後に欧州移籍？パナシナイコスが3年13億円提示

・ヨナス・バランチュナス（デンバー・ナゲッツ）がNBAを離れ、パナシナイコス（ギリシャ）と契約する可能性があるとBasketNewsが伝えた

・同メディアによると、バランチュナスはユーロリーグ優勝を目指すパナシナイコスからの3年総額約1200万ユーロ（約13億円、税引後）のオファーを受けている

・現在のNBA契約では、2025–26シーズンまでデンバー・ナゲッツから1040万ドル（税引前）が支払われる予定

・当初バランチュナスはサクラメント・キングスからナゲッツへのトレードを前向きに捉えており、優勝争いへの貢献に意欲を示していた

・Marc Stein（記者）によれば、キングスとナゲッツの間で成立したトレードは現地日曜まで正式化できないとされている

・キングス側にとっては、サラリーキャップの都合上このトレードの成立が重要な意味を持っている

・一方で、ギリシャの強豪パナシナイコスからの提示は、長期的な安定とチーム内での中心的役割を保証する魅力的な提案とされる

・ギリシャのメディアSDNAは、バランチュナスがパナシナイコスにとって市場での最優先ターゲットであると伝えている

・バランチュナスはこれまでNBAで13シーズンを過ごし、ラプターズ、グリズリーズ、ペリカンズ、ウィザーズ、キングスでプレーした

・NBAキャリア通算では平均13.1得点、9.3リバウンド、1.4アシストを記録し、平均出場時間は25分だった
 

あるファンは「チャンピオン争いできるチームでプレーする機会を捨てて、わざわざヨーロッパに行くなんて正気とは思えない」と疑問を呈している。一方で「家族のために移籍を決めたというなら、それはそれで理解できる。彼自身が納得しているなら、それが正しい選択だ」という共感の声もある。

経済的な観点からは、「アメリカは税引き前、ヨーロッパは税引き後。住宅や車などの支給もあるから、金銭的にはそこまで大きな差はない」とする冷静な分析もあり、パナシナイコスのロスター（セディ・オスマン、ケンドリック・ナン、フアンチョ・エルナンゴメスなど）を見ても「NBAの控えクラスには十分通用する」という意見が目立つ。

一方でデンバー・ナゲッツ側の視点では、「せっかくサリッチの契約を処分できたのに、代わりのビッグマンが不在になったのは痛い」という不満が出ており、「せめてホーフォードを1年契約で獲得できれば」「ランドデールやブーシェを緊急補強して欲しい」といった代案を望む声も多い。

ただし、この移籍がキャップスペースの空きにつながったことに肯定的な見方もあり、「このままノン・タックスペイヤーMLE（中堅例外条項）を活用できれば、複数の選手を安価に補強するチャンスになる」と前向きに捉えるファンもいた。「ヴチェビッチを買い取れたら夢のよう」「モー・ワグナーなら現実的かも」といった具体的な名前も挙がっている。

さらに、「ナゲッツでの役割の不透明さや、度重なる移籍に嫌気がさしたのでは」という推測や、「アメリカ社会に馴染めなかったとしても不思議じゃない。最近の政治状況もあって、東欧の選手が母国に戻りたがるのも理解できる」という声も出ており、単なる契約問題ではない背景を指摘する意見も少なくない。

中には「こんなタイミングで出ていくなんて最低」「リングを狙えるチームでやりたくないなら来るな」と怒りをあらわにするファンもいたが、「ギリシャという環境で中心選手としてプレーし、ファンから熱狂的な支持を得られるなら、キャリアの締めくくりとしては理にかなっている」という納得の声もあった。

総じて、バランチュナスの決断に対しては「プロとしての選択としては疑問だが、個人としては理解できる」とする見方が多く、ナゲッツ側が今後どのような補強策を講じるのかに注目が集まっている。