ニュース要約
■記事によると
・NBA Europe(NBAヨーロッパ構想:欧州12都市の恒常参加リーグ計画)の発足時期と参加都市が確定したとGazzetta dello Sportが伝えた
・開幕は2027年10月を見込むと繰り返し明言した
・恒常参加の12都市はミラノ、ローマ、ロンドン、マンチェスター、パリ、リヨン、マドリード、バルセロナ、ベルリン、ミュンヘン、アテネ、イスタンブールと示した
・イタリアでは既存のバスケットボールクラブだけでなく、強力なブランド力を持つサッカークラブとも協議中と述べ、「場所によってはゼロから立ち上げる」と示唆した
・ミラノについては「世界的ブランドが集まる都市で、ビッグクラブや有力バスケットボールチームがある」と強調し、ローマは「大きなファンベースがある」と言及した
・追加の4枠はバスケットボール・チャンピオンズリーグ(Basketball Champions League)優勝クラブに1つ、残る3つを選定した国内リーグから与える方式と説明した
NBAヨーロッパ構想の都市発表に、ネットの反応は賛否がはっきり分かれている。賛成派は「西欧の巨大都市は未開拓の大市場」と見て、人口と購買力、配信の伸びしろを評価する。例としてミュンヘンの成功事例を挙げ、「既存の巨大クラブのブランドを足場にできる」と期待する声が多い。
反対派は「濃い文化は東欧にある」と強調する。セルビアやリトアニア、ギリシャの都市名が次々に上がり、「カウナスやベオグラードを外して、マンチェスターやリヨンを選ぶのは理解しづらい」という指摘が目立つ。
西欧の現実を冷静に見る声もある。サッカーが王様で、9カ月の長いシーズンで毎試合アリーナを埋めるのは簡単ではないという意見だ。テレビ権やスポンサーの競争も、想像より激しくないという計算が並ぶ。
ユーロリーグとの関係も焦点だ。「永久枠+ローテ枠」はサッカーのスーパーリーグに似ているという見方がある一方で、「結局はお金の行き先が変わるだけ」という冷めた評価もある。ドバイ参入の例を挙げて、ユーロリーグ側も理想論だけではないと指摘する声もある。
編成面を心配する意見は根強い。「地元の強豪より弱いなら誰も見ない」という現実的な疑問が出る一方で、「年俸を上げれば欧州トップの選手を呼べる」という逆算も示される。Gリーグの若手、欧州の有力選手、ベテランの混成を想定する声もある。
実務面の論点も多い。多目的アリーナの空き枠、チケット価格、配信の契約やブラックアウトなど、観戦環境の不便さを心配する声が続く。「まず既存の不便さを直してから拡大してほしい」という順序の要求も根強い。
都市選定の当否では、イタリアで「ボローニャ不在、ローマ選出」に賛否が割れる。スペインでは「レアル・マドリードやバルセロナとどう住み分けるのか」が焦点になる。イギリスは「文化が薄いのに2枠か」という厳しい視線が多く、トルコやギリシャは「1都市1枠で足りるのか」という疑問が出る。
話題は北米にも飛ぶ。「シアトルより先にヨーロッパか」という不満が散見される。拡張の優先順位を疑う声は根強く、「短期の収益狙いでは」という懸念も語られる。
一方で、期待は完全には消えていない。「巨大都市×既存ブランド×高年俸」で成功の可能性を見る意見がある。対して「地域密着と伝統」を重んじる欧州の土壌に軋轢を予感する声も強い。

コメント
米国内だけじゃ成長に限界があるから欧州へ手を伸ばしたって事なのよ
あらゆるアメスポが海外市場を取り込むことで儲けようと必死
NFLですらアジア枠の拡大に動き始めたからな
流石米帝、ビジネススポーツのメッカだけあるよ
これはNBAにヨーロッパチームができるってこと?ヨーロッパリーグを作るだけならユーロで十分と思うけど
全く別の環境が築かれてるからこそアメリカ育ちと異なるタイプの選手が生まれてNBAに複雑性をもたらす今の状況が崩れないといいが
失敗しそうだし、失敗すればいいんじゃない