【NBA】ジェイレン・ブラウンがSGAに皮肉？「MVPになりたければ魂を売り渡す必要がある」

・ジェイレン・ブラウン（ボストン・セルティックス）がツイッチ配信で「MVPになりたければ魂を売ってフロッパー（わざと倒れてファウルをもらう選手）にならないといけない」と発言し、必要なら頭をのけぞる動きや大声でアピールする練習もできると冗談交じりに語った

・この発言は現代NBAではフロップやファウル誘発が強く報われているという文脈で出たもので、記事ではシェイ・ギルジャス・アレクサンダーやジョエル・エンビードらがここ数年しばしばフロップを指摘されてきたことにも触れている

・今シーズンはルカ・ドンチッチ、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー、ザイオン・ウィリアムソン、ヤニス・アデトクンボ、デニ・アブディヤ、オースティン・リーブスの6人が1試合平均9本超のフリースローを得ており、リーグ全体のフリースロー試投数も1試合平均24.8本と2007−08シーズン以来の高水準になっている

・記事は、選手はコート上で少しでも有利になるためにフロップを続けるものであり、それを抑える責任はNBAと審判側にあり、フロップで簡単に笛が鳴る状況を是正しなければならないと主張している

・一方でブラウン自身はあまりフロップを多用するタイプとは見なされておらず、今季のフリースロー試投は1試合平均7.1本でリーグ17位にとどまり、7.2本のニコラ・ヨキッチも含め「フロッパーではなくてもMVPレースに十分絡める」という例として挙げられている

“If you wanna be a great player, you gotta sell your soul. You gotta be a flopper. If you wanna be an MVP, you wanna be top of the top, you gotta sell your soul and just be a flopper.“

– Jaylen Brown pic.twitter.com/Cc6foIuiBZ

— Riley ❄️ (@rileysbetter) December 9, 2025

一方で、ファンが強く批判しているのは、現在のリーグと審判の笛だ。フロップとファウル誘いが試合を支配していて「試合がやたら長く感じる」「サッカーみたいな大げさな演技が増えすぎた」と嘆く声が上がっている。アダム・シルバーがこうした傾向を放置していると見るファンもいて、「魂を売ってフリースローを量産するのがトップスターの条件になっているのはリーグの責任だ」と、協会そのものに矛先を向ける意見もある。

その象徴として名前が挙がっているのが、ジョエル・エンビードだ。あるファンは、エンビードのフリースロー試投数のデータを持ち出し、歴代のどの選手よりも分単位での試投数が突出していると指摘している。同時に、「プライム期のエンビードはサイズ、パワー、スキルの組み合わせが反則級で、本当に止めるのが難しかった」として、正当なファウルも大量に稼いでいたと評価する声もある。ジェームズ・ハーデンやドウェイン・ウェイド、ルカ・ドンチッチ、シェイ・ギルジャス・アレクサンダー、トレイ・ヤングらと同じくフロップの名手だが、「純粋なフィジカルでファウルをもぎ取る力も同時に持っていた」というニュアンスで語られている。

フロップの話題はニコラ・ヨキッチにも及んでいる。ヨキッチについては「最近は演技が増えた」と感じているファンもいれば、「腕はいつも傷だらけなのに笛が軽すぎる」「あれだけ殴られていてこの笛なら多少オーバーに倒れても責められない」と擁護する声もある。「ファウルをもらうプレー」と「完全なフロップ」を分けて考えるべきだという意見も多く、どこまでが戦術でどこからが演技なのかをめぐって議論が続いている。