【NBA】アンソニー・デイビス獲得にDET・ATL・TORが関心か？

・アンソニー・デイビスのトレード市場が活発になっているとESPNが伝えた

・デトロイト・ピストンズ、アトランタ・ホークス、トロント・ラプターズが、ダラス・マーベリックスのアンソニー・デイビスの獲得候補として名前が挙がっていると報じられている

・ダラス・マーベリックスはアンソニー・デイビスだけでなく、ダニエル・ギャフォード、クレイ・トンプソン、ディアンジェロ・ラッセルについてもトレード市場での動きを検討しているとされる

・アンソニー・デイビスの代理人リッチ・ポールが、ダラスの暫定共同GMであるマイケル・フィンリーとマット・リカルディと会談し、チームがデイビスを長期的にどう位置付けるのかについて説明を求めたという

・マイケル・フィンリーとマット・リカルディはアンソニー・デイビスとの延長契約を否定してはいない一方で、今後数週間のチームの成績を見極めながら、トレードを含めた選択肢を開いたままにしているとされる

・ダラス・マーベリックスは昨季の2月にロサンゼルス・レイカーズとの大型トレードでルカ・ドンチッチと引き換えにアンソニー・デイビスを獲得しており、そのインパクトの大きさからも今回の動きが注目されている

・アンソニー・デイビスはダラスでここまで19試合に出場し、平均19.8得点、10.2リバウンド、3.8アシスト、1.9ブロックというオールスター級のスタッツを残しているが、出場試合数の少なさも含めてチーム内で今後の扱いが検討されている

・32歳のアンソニー・デイビスは8月6日から4年2億7500万ドル規模のMAX延長契約を結ぶ資格を得る一方、現在の契約は少なくとも2026-27シーズンまで保証されており、その翌シーズンには年俸6290万ドル前後のプレイヤーオプションが設定されているとされる 

まずトロント・ラプターズ周辺では、「ケガのリスク込みで安くスターを取るのは一度成功している」「ロスターは集約トレード向きだし、コスパ次第ではデイビスもアリだ」と前向きな声が出ている。一方で、「本気で狙うならデイビスではなくギャフォードの方がいい」「ヤコブ・パートルの保険になって、キャップも圧迫しないセンターが必要だ」と現実的な路線を望む意見も多い。高額長期契約とケガの多さをセットで受け入れる覚悟までは、ラプターズのファンの多くが持てていない様子だ。

アトランタ・ホークスのファンは、かなり慎重だ。オーナーがこれまで一度も贅沢税を払ってこなかったことを指摘し、「デイビスを取ると来季はセカンド・エプロン行きで現実的じゃない」と否定的な声が目立っている。すでにクリスタプス・ポルジンギスというケガが多いビッグマンを抱えている中で、「ポルジンギスが3試合に1回、デイビスも3試合に1回しか出ないセンター陣をどう使うんだ」と揶揄するコメントもあり、ケガの不安を抱えたビッグマンをこれ以上増やしたくないという本音が表れている。

デトロイト・ピストンズのファンは、ほぼ総出で「やめてくれ」と叫んでいる。若いコアが育ちつつある中で、「年齢も契約も重い上にケガが多いデイビスは、タイムラインにもロスター構成にも合わない」と強く反対している声が多い。さらに、「もしフロントが本当に動くならファンをやめる」「トレードに巻き込まれるなら、せいぜいトバイアス・ハリスと指名権程度の見返りじゃないと割に合わない」と、見返りとリスクを冷静に計算している意見も目立つ。ピストンズはむしろサラリー吸収役として指名権を回収する立場であるべきだ、という見方が主流になっている。

アンソニー・デイビス本人に対しては、「健康なら今でもトップクラス」「60〜65試合出てくれれば悪くない」という評価と、「63ミリオンドルのプレイヤーオプションを含む契約が重すぎる」「エプロン時代にこの契約を引き取るGMは正気じゃない」という警戒がぶつかり合っている。多くのファンが、トレードで動くのは“選手”というより“契約”だと意識していて、「実力は認めるが、この条件では手を出せない」と線を引いているのが印象的だ。

マーベリックス側については、フロントへの不満が噴出している。「ルカ・ドンチッチとのトレードは史上最悪のディールだった」「このままだと何年も弱いままだ」と嘆く声がある一方で、「デイビスはまだほとんど試合に出ていないし、カイリー・アービングも戻っていない。全員そろってから判断すべきだ」という冷静な意見も出ている。また、ルーキーセンターのデレック・ライブリーがケガがちであることから、「デイビスとギャフォードを同時に放出したら、本気でタンクにしかならない」と、インサイドの薄さを心配するコメントも多い。