【NBA】ジェイソン・コリンズがステージ4の膠芽腫を公表、深刻な病状と家族の配慮を語る

ニュース要約

■記事によると

・ジェイソン・コリンズ（元ネッツなど）が、ステージ4のグリオブラストーマ（膠芽腫：悪性度が高い脳腫瘍）と診断されたことをESPNのRamona Shelburneに明かした

・家族は数カ月前に「脳腫瘍と闘っている」とだけ発表していたが、コリンズは「当時は自分で話せない精神状態で、プライバシーを守るために意図的に詳細を伏せた」と説明した

・本人は夏ごろから症状を感じていたものの我慢していたが、8月に夫のブランソン・グリーンと全米オープンへ行く準備中、荷造りに集中できなくなったことがきっかけで受診したという

・CT検査の結果、ステージ4の膠芽腫と判明し、腫瘍の形の問題で、手術で取り切ろうとすると「手術後に別人のようになってしまう」可能性があるため、完全切除はできないと伝えられた

・コリンズは、標準治療の放射線とTMZ（テモゾロミド）だけに頼った場合の見通しとして「平均で11〜14カ月」と語り、「それだけの時間しかないなら、将来の新しい標準治療につながるかもしれない治療に賭けたい」と述べた

・資金面は問題にならず、世界中どこへでも行って新しい治療法を探す考えで、2013年に同性愛者であることを公表した時と同じように「会ったことのない誰かの助けにもなり得る」と重ね合わせた

・コリンズは2001年ドラフト全体18位でHOUに指名され、その後は主にネッツでプレーし、NBAでは13シーズンで6球団を渡り歩いた。2013-14シーズンはBKNで22試合に出場し、シーズン後に引退を発表した

Former NBA player, Jason Collins, was diagnosed with Stage 4 Glioblastoma this summer. Jason and his husband, Brunson, traveled to Singapore to try an experimental treatment that will give him more time. @ramonashelburne was able to sit down with him as he talks about his… pic.twitter.com/WrkQesnNwJ

— NBA on ESPN (@ESPNNBA) December 11, 2025

ファンの反応はさまざまだ。

「治療のために世界のどこへでも行けるだけの経済的余裕がある。もし自分が助からなくても、いつか同じ診断を受けた誰かの助けになるならそれでいい」と言い切る姿勢に、胸を打たれたという声が多い。「あの一節で泣きそうになった」「本当にすごい視点だ」と、言葉の強さをそのまま受け止める反応が続いた。

一方で、家族の体験を重ねる人も目立つ。「スタンフォードで実験的な手術に挑んだ父が、今年1月に亡くなった。考え方が似ていて涙が出た」「本人は成功する空気を出していたが、家族には見せない覚悟があった」といった話が共有され、コリンズへのエールにつながっていく。

同じ病名をめぐっては、厳しい現実を語る声と、希望を語る声が同時に出た。「グレードIVのグリオブラストーマと診断された母は余命11〜14か月と言われたが、今は6年目だ」という投稿には、「まだ希望はある」と励ます声が集まった。反対に「家族は14か月だった」「2週間で急変した」など、短期間での別れを経験した人もいて、言葉が重くなる場面もある。

治療と生活のバランスについても意見が割れた。「病院通いで1年なら、何もしないで2か月よりいい」と考える人がいる一方、「治療の副作用がきつくて“生きている時間”が減る人もいる。選択は本当に個人的だ」と、簡単に結論を出せないという声も出た。

病気が“脳”にあることの残酷さに触れる反応もある。「記憶や運動機能が落ちる」「別人みたいに見えることがある」といった体験談が語られ、怖さを言葉にする人が続いた。それでも最後は、「どうか痛みが少なく、愛する人たちと穏やかな時間を過ごしてほしい」「挑戦が未来の誰かを救うかもしれない」という願いに収束していった。