ニュース要約
「僕たちにはプレーに値する選手がたくさんいるんだ」とカーは振り返る。トレーニングキャンプを経て、12人を使う戦略が彼らの強みになるのではないかと考え始めたという。
そしてその賭けは、今のところ成功しているようだ。ウォリアーズは西カンファレンスでトップに立ち、11勝3敗という成績を残している。今シーズン、彼らはオフェンス、ディフェンス、そしてネットレーティングでリーグ上位にランクインしており、昨シーズンから大きな成長を見せている。それも夏に特別なスター選手を加えたわけではなく、現有戦力の中での改善で成し遂げた成果だ。
カリー、グリーンといったベテランに加え、シューティング、ディフェンス、リバウンドに優れた多彩なプレイヤーたちが見せる団結と粘り強さが、ウォリアーズを支えている。14試合を終えた時点で、13人の選手が1試合平均11分以上の出場時間を与えられており、これがシーズン通して続けば歴史的な快挙となる。
しかしこの挑戦にはリスクもある。シーズン途中のケガやトレードがローテーションを変える可能性もあるし、パフォーマンスの低下や不満が出てくれば、現状のローテーションを維持するのは難しい。だが今は、カーはこの「実験」を楽しみ、目に見える成果を得ている。
「短い時間でハードにプレーできる」とカーは語る。「今シーズンの目標の一つは、ディフェンスをリーグトップクラスに戻すことだったんだ。それを達成するために、多くの選手を起用して短時間で全力を尽くすという方法が良いと思ったんだ」
そして実際に、ウォリアーズは昨シーズンリーグ平均程度だったディフェンス(15位)から、今ではリーグトップ4のディフェンスを誇るチームへと成長を遂げている。ベンチからの得点もリーグトップの1試合平均55得点と、圧倒的な成果を挙げている。
もちろん、プレイオフに入れば現在のような戦略がどこまで通用するのかは未知数だ。だが少なくとも今、カーとウォリアーズは新しい戦い方でシーズンを駆け抜け、かつての強さを取り戻しつつあるのだ。
今回のスティーブ・カーの12人ローテーションについて、ファンたちの間で様々な意見が飛び交っている。特に、カリーやグリーンのようなベテランがプレーオフで果たして現在のような短時間の出場で結果を残せるのかどうか、疑問視する声が多く見られた。「プレーオフではカリーやドレイモンドが30分以上出なきゃならない。それが現実だよ。今はいいけど、プレーオフで同じことができるとは思えない」といった意見もあった。
しかし一方で、こうした12人ローテーションの強みを評価する声も少なくない。「これでベテランたちの疲労が抑えられているなら、十分価値があるだろうし、プレーオフまでにフレッシュな状態を維持できるのは大きなアドバンテージだ」と、長期的な視点でのメリットを強調する声が多く寄せられている。さらに、「若手が経験を積める上に、ケガのリスクも軽減できる。チーム全体のトレード価値も上がるし、誰も損しないんじゃない?」という意見もあった。
プレーオフで同じローテーションが通用するかについての懸念は当然だが、「レギュラーシーズンではできるだけ多くの選手を使い、疲労を分散するのが得策だろう」との指摘もあり、特に36歳のカリーや34歳のグリーンといったベテランの出場時間を管理することは重要だという共通認識があるようだ。「今はプレーオフのことを考えずに、とにかく勝ち星を積み上げて、良いシードを確保することが大事だ」という声もあり、まずは現状の戦略で成功していることを評価するべきだという立場だ。
また、「ウォリアーズのようなチームなら、特定の試合やシリーズごとにローテーションを調整することが可能だ。例えば、1回戦は9~10人、次のラウンドでは8~9人といった具合に、状況に応じて適切な選手を使えばいい」と、プレーオフでも柔軟な対応が可能だとする楽観的な見解も多く見られた。
さらには、「今回のやり方がシーズン通してうまくいけば、今後のNBAに新たな潮流を生むかもしれない」という声も。これまでのNBAではスター選手に依存し、そのスターに重い負担をかけることが一般的だったが、カーのやり方はその常識を覆し、よりチーム全体で戦うスタイルを目指している。「これこそ現代NBAの理想的なスタイルだ」として、評価する声も少なくない。
結局のところ、今のところウォリアーズはこの「実験」で結果を出しているし、ファンたちもその効果に注目している。「プレーオフでどうなるかはわからないが、今はただ楽しんでこの戦い方を続けて欲しい」という期待の声も寄せられており、スティーブ・カーの大胆な戦略は、ファンの間でも賛否はあるものの、大いに注目を集めていることは間違いない。
コメント
カリー、ドレイやベテランにとって疲労軽減は重要。
若手にとっては経験を積むチャンスが多い。
カーにとってはローテのバリエーションを増やせるて柔軟な対応ができる。
対戦相手にとっては的が絞りにくい。
メルトンの穴をリンディーで埋めてスタメンにするって、なかなか出来る決断じゃないよね。
しかもほとんどが自前のドラフト選手っていうのが凄い。
去年のOKCもそんな感じじゃなかったか。なんならPOでも10人ローテとかだったし
要は2流選手しかいないから分散せざるを得ないだけやろ
リーグ全体で怪我人祭りだからある程度勝ててるだけで、1流選手の集まりのCLEには何も出来なかった
これが可能になったのも74M占めていた2人がいなくなり、ヒールド、メルトン(残念ながらOFS)、スローモー、LW3合わせて32Mくらいになったからだね。
金銭トレードというタダ同然でOKCからLW3拾えたのは大きかったな
メルトンは残念だけどリンディのおかげで12人ローテーションを保ててる
ステフドレイウィギンスの主軸を20分台のPTに抑えて、若手は10−20分のPTを全力で走り回る
ルーニーGP2スローモーあたりは1試合10分未満の起用も多いのにしっかりインパクト残すのが流石のベテランワーク
体力に余裕があると相手が疲れてきた後半に走るって戦い方ができるよね
思えばstrength in numbersを旗印にGSWが台頭してきた頃も3Qで一気に走り勝って決める試合が多かった
前からこういう戦いするチーム定着してほしいと思ってたからがんばれ
12-13ナゲッツみたいなローテにカリーみたいなエースがいると考えたら強そうではある
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いや、おっしゃる通り二流選手しかいなくても戦略で一位になれるんよ
何で真似しないの?笑
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2流選手の集団に13勝も献上したチームたちは、いったい何流の選手がプレーしてたんだ?
平均11分以上ってことなら去年のOKCは12人いて最終的に1位だし、2位フィニッシュの時のMEMも13人(共に30試合以上出場限定で)
なんかGSWが初めてやってるみたいな記事だけど、レギュラーシーズンに限れば大人数ローテで結果だしてるチームなんて、結構いると思うんだけどどうなん?
ケガ防止によさそうなシステムだけどすでに全休の大怪我が出てるから効果の程はどうなんだろうな
日本代表が目指す究極の形がこれ
日本代表というか、一応は全バスケチームが目指すべきローテやろ
「ベンチから誰が出てきても強度落ちない」っていう
12人じゃなかったらもっと勝ってると思うからあくまでも負担軽減だよな
3
毎回GSWとカリー関係の記事で発作起こしてるの笑える